【呪術廻戦】目が覚めると若返ってた

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「俺、お前の事好きなんだわ」

『…むり、私は好きじゃない。

そんな目で見てたんだ…ちょっと引く』


その後、五条が暫くの間荒れていたのは言うまでもない。

拗ねたのかは知らないが女癖が悪くなったし、私に対しての当たりも強かった。だけど、私の自業自得。あんな事を言えば誰でも傷付くに決まっている。

しかも、それをわざと言ったのだから。


それから、私達の仲は改善される事は無かった。高専を去り、私が死ぬまでの間、五条と会ったのはたったの２回である。


そんな関係だったのに今はどうだ。



「A」

『んー？…って、うわ』

後ろから抱きつかれ、思わず倒れそうになる。１９０近い身長の奴が１６０の奴に思い切り抱きつく事自体間違っている。ある意味暴力だ。

「小さ」

『殴られたいのかな五条』

このクソガキめ。だが、私はお姉さんだから我慢しないとな。出かけた拳を大人しく下ろす。

「でも落ち着くわ」

『…それは良かった』

キュン、と鳴った胸の音を聞かれない様にしながら、素っ気なく答える。

嫌味ったらしい癖に、そういう所は反則だと思う。こんな甘酸っぱいものだったか、恋愛というのは。

『私も、』

「んあ？」

『あんたと居るのは落ち着くよ』

私が経験したのは、恋愛なんて言えるのか分からない、黒くて汚くて、互いをただ利用し合っただけのものだ。

「…それ反則だろ」


こんなに平穏な時間を捨てるほどの理由…とは、？

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