【呪術廻戦】目が覚めると若返ってた

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気配がした。奴が私の所にいるという事は、そういう事だ。

『やあ、五条』

振り返った先にいる白髪の奴に挨拶を返すが、鋭い視線を返されるだけだった。

『夏油、死んだんだね』

「お前等の計画は失敗だ」

そうだね、と私は返す。様子が変わらない私に五条は顔を険しくする。

「…これがお前の望んでいた事？僕や硝子を裏切って、上層部を敵に回してまでしたかった事か？」

『…そんな事言わないで』

１０年近くやって来た事を後悔したくない。今までの私を否定されたくない。

「…何で…こうなったんだよ」

もし、裏切らないでそのまま五条の元にいたら。考えた事は勿論ある。

『今更そんな事言ってもね。もう１０年は経ってる。

私は髪が伸びた。五条は背ぇ伸びた？お互い大人になったけど、あんたは変わらずイケメンね』

「…何が言いたい」

『戻れないの、昔には。まー例外はあったけどね』

逆行するなんて誰が予想できるのか。はは、と乾いた声を漏らし思わず遠くを眺める。

「もう諦めろ。お前だけじゃ何も出来ない」

宝石の様に輝く六眼が僅かに揺れた。


投降しろ、そうすれば命は取らない。


そう言った五条を鼻で笑う。

そんな訳あるか。反逆行為をした私を、上が許すはずが無い。

五条なら何とか出来るだろうが、それも嫌だ。


私は決めたのだ。


『やーだね』


殺されるなら五条が良い。五条以外は嫌だ。


『だからお前も覚悟決めな』


殺るか、殺られるか。それだけだ。

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