【呪術廻戦】目が覚めると若返ってた

#23 ページ23

五条が最強になって、私の肩身は急激に狭くなった。

ただでさえ、同級生全員が凄すぎる奴ばっかりだというのに。


同級生。恋人。


どっちの立場を取っても、結局結果は変わらないのかもしれない。


「呪力量は申し分無いというのに。宝の持ち腐れだな」

「せめて女じゃなければな」


…煩いな。


今日も周りは、私という人間を否定する。勿論、当の私自身もその通りだ、と思うから何とも言えないのだが。


欠陥品は、どこまでもいっても欠陥品だ。


『ごじょー、』

「A。今から任務か？」

『…うん、まぁね』

答えれば、五条は少し拗ねた様に顔を顰める。何だ？

「タイミング悪いな、デートしたかったのに」

そういえば、最近２人で出かける事が少なくなっていた。４人で馬鹿やる事も、今では随分と少なくなっている。前よりもずっと、距離を感じるのはそのせいかもしれない。

拗ねる五条はまだまだ子供で、最強になった癖に可愛い所は残っている様だ。

『…またこん…、』


………“また”っていつだろうか。その日は来るのか、私には分からない。

だって、さっき結果は変わらないのかもしれないと思ったばかりだ。


「？、A？」

『あ、ううん。…いつか(・・・)行こうね』

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