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『あ、ありがとう』
差し出されたペットボトルをそっと受け取り、しばらくそれを見つめる。
…私の好きな飲み物、知ってたのね。
それだけで浮かれる自分が馬鹿みたいだ。何て単純なのだろう。
「聞きたい事あるんだけどさー」
五条悟はそう言い、私の隣に座った。キュルキュルとキャップを開けながら、何よ?と聞く。
「俺を避けてるだろ」
『ーッ、』
「その反応は図星だな」
肩を揺らした私に、五条悟の鋭い視線が向けられる。
バレてる、バレてるけどここまで来るともう意地だ。
『き、気のせいよ』
「俺の方見て言えよ」
貴方の目に見つめられると、全部見透かされそうだから嫌よ!
と、声には出さず心の中で叫ぶ。落ち着くために紅茶を一口飲んだ。
『…知らないわ』
今の返事は少し素っ気なかっただろうか。
「…毎日毎日飽きもせず好きだと言って来た癖に」
諦めたの?
五条悟は言った。横を向いているから、五条悟がどんな顔かは分からないけど…何よ
『(何でそんな声で言うのよ)』
胸が締め付けられて、今すぐにでも貴方が好きだと叫びたかった。
硝子、このプランAは一体いつまで続ければいいの?
意識してるってどうすれば分かるの?
「なあ、諦めたのか?」
こんな時、何て答えればいいのよ。
「A、こっち向け」
腕を掴まれた。大きな手から伝わる熱が全身を熱くする。
彼は呪言師じゃないのに、自然と顔が五条悟の方に向いていた。
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ななき - もー死ぬほどキュンキュンとまりません、もっとお願いします!!!!!!?!!!!!! (11月30日 23時) (レス) @page46 id: f371c2d5cf (このIDを非表示/違反報告)
憂流(プロフ) - 水泳進化人さん» 嬉しいです!ありがとうございます!! (2021年6月28日 17時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
水泳進化人(プロフ) - あー…好き、めちゃめちゃ好き…それだけです。 (2021年6月19日 19時) (レス) id: ddf2ca19b2 (このIDを非表示/違反報告)
憂流(プロフ) - 星空の砂時計さん» ありがとうございます!!更新ゆっくりですがこれからもよろしくお願いします!作品、機会があれば読ませて頂きますね…! (2021年4月17日 23時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
星空の砂時計 - とても面白いですね♪ 作者さんのペースで更新を頑張ってくださいね! 私も呪術廻戦にハマり、作品を書いている者なので機会があれば何処かでお会いしましょう! *´▽`* (2021年4月17日 16時) (レス) id: a21ef6301e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:憂流 | 作成日時:2021年2月15日 18時