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#30 ページ32

『あ、あー…』

まだ声は掠れている。けど、喉の痛みは大分取れた。

『…36.3。うん、平熱ね』

あれから2日、薬を飲んで安静にしていれば漸く熱も下がった。体を伸ばしたり、少し動かしたりするば前より鈍っていると感じる。好きではないけれど、早く任務に行って勘を取り戻さないと。


「あ、A。もう体調は良いのかい?」

教室に向かっている途中で出会った夏油君。私を見つけると、人当たりの良い笑みを浮かべて歩み寄って来る。

『うん、もう大丈夫よ。心配かけてしまってごめんなさい』

「元気になって良かったよ。まだ暫くは無理しない方が良いから、任務は私達が引き受けるよ」

『え!』

思わず大きな声が出てしまい、手で口を塞ぐ。夏油君は一瞬きょとん、とした顔になるが、すぐに眉を顰めた。

「もしかして任務にすぐ復帰しようと?」

『体が鈍っちゃうし、負担をかけられないじゃない…』

「そんな事よりA自身を優先させないと」

…また倒れてしまっては意味ないもの、ね。

夏油君は中々許してくれなさそうだし。硝子にも怒られそうね。2人は怒ったら怖いもの。

『…分かったわ』

素直に頷けば、夏油君の表情は少し柔らかくなった。それからふと、私の顔を見て瞬きをする。

「A、髪に埃が付いてる」

『あ、本当?』

夏油君が私の髪に触れ、埃を取ってくれようとした時


「邪魔」


冷たく一言、そう言ったのは五条悟だった。サングラスに隠れて目は見えないけれど、何となく釣り上がっている様な気がする。

彼は私と夏油君の間に割り込んだ後、スタスタと歩いて行く。

『ちょっ、待って!』

気付けば私は五条悟の後を追いかけていた。

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟
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ななき - もー死ぬほどキュンキュンとまりません、もっとお願いします!!!!!!?!!!!!! (11月30日 23時) (レス) @page46 id: f371c2d5cf (このIDを非表示/違反報告)
憂流(プロフ) - 水泳進化人さん» 嬉しいです!ありがとうございます!! (2021年6月28日 17時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
水泳進化人(プロフ) - あー…好き、めちゃめちゃ好き…それだけです。 (2021年6月19日 19時) (レス) id: ddf2ca19b2 (このIDを非表示/違反報告)
憂流(プロフ) - 星空の砂時計さん» ありがとうございます!!更新ゆっくりですがこれからもよろしくお願いします!作品、機会があれば読ませて頂きますね…! (2021年4月17日 23時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
星空の砂時計 - とても面白いですね♪ 作者さんのペースで更新を頑張ってくださいね! 私も呪術廻戦にハマり、作品を書いている者なので機会があれば何処かでお会いしましょう! *´▽`* (2021年4月17日 16時) (レス) id: a21ef6301e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:憂流 | 作成日時:2021年2月15日 18時

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