#25 ページ27
『五条悟、好き!』
「…あー、うん」
…五条悟の様子がおかしい。
告白の返事が''無理''とか''やだ''とかではなくなっている。好きだとは言われていないから、結局フラれている事に変わりはないのだけど。
考えすぎたせいか、やけに頭がズキズキと痛む。
『硝子、どう思う?やっぱりおかしいわよね?』
「知らね。いつも通りじゃない?」
『もう…もっと真剣に考えてよ』
私は特に何かした覚えはない…。とすると…
『私の事を意識している…!』
「もしくは本気でウザくなったとか?」
『っな!?し、硝子!!』
そんな事はない筈よ。だって、あの返事は…
''あー、うん''
……そういえば、何だか適当になっている気もしなくはないわね。
『ーッ、硝子!!どうすれば良いの!?無関心になるのは1番傷つくわ!!』
硝子に泣き付けば、呆れた様な視線を寄越される。
「夏油使えば?」
『…以前言っていたプランB?』
「そ」
『でも…』
出来るだけしたくないって言われたし…。頼めば結局彼は実行してくれるだろうけど、優しさに漬け込んでいるみたいで嫌だ。
『夏油君に迷惑かけたくないからやめとくわ』
「私がどうかした?」
いつの間にか教室に入って来ていた夏油君は、笑みを浮かべながら首を傾げる。その隣には、悩みの種である五条悟がいた。
『あ、ううん、何でもないの!』
「そう?」
話は聞かれていないみたいだからセーフよね?
驚きすぎたからか、心臓が速く脈打ち体が熱くなる。ふぅ、と息を吐きながらふと横を見ると、五条悟と目が合った。
『!?…な、何?』
「…最近傑の事気にしてんな」
『え?』
どういう意味か尋ねようとしたが、彼は席についた途端に顔を伏せた。
硝子と夏油君の方を見ても、肩をすくめられるだけだった。
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ななき - もー死ぬほどキュンキュンとまりません、もっとお願いします!!!!!!?!!!!!! (11月30日 23時) (レス) @page46 id: f371c2d5cf (このIDを非表示/違反報告)
憂流(プロフ) - 水泳進化人さん» 嬉しいです!ありがとうございます!! (2021年6月28日 17時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
水泳進化人(プロフ) - あー…好き、めちゃめちゃ好き…それだけです。 (2021年6月19日 19時) (レス) id: ddf2ca19b2 (このIDを非表示/違反報告)
憂流(プロフ) - 星空の砂時計さん» ありがとうございます!!更新ゆっくりですがこれからもよろしくお願いします!作品、機会があれば読ませて頂きますね…! (2021年4月17日 23時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
星空の砂時計 - とても面白いですね♪ 作者さんのペースで更新を頑張ってくださいね! 私も呪術廻戦にハマり、作品を書いている者なので機会があれば何処かでお会いしましょう! *´▽`* (2021年4月17日 16時) (レス) id: a21ef6301e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:憂流 | 作成日時:2021年2月15日 18時