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#21 ページ23

五条を見つけた夏油は笑みを浮かべ、自販機横へと歩み寄る。

「硝子を見なかったかい?Aが探しているみたいなんだ」

「…知らね」

Aが出てきた事に一瞬眉根を寄せた五条だが、すぐに一言答える。そんな五条の様子を気にする訳でもなく、夏油はそうか、と返した。

逆に五条が、夏油の様子を気にするかの様にチラリと見る。

「お前さ」

「うん?」

「Aに気があんの?」

は、と素っ頓狂な声が夏油の口から漏れた。2、3度瞬きをし、意味が分からないと言いた気な顔で五条を見る。

「いや、何で?」

「やけに気にしてんじゃねーか。今も…前も」

いやだから何でだ、と夏油は口を引き攣らせる。夏油からしてみれば、そんな風に思われる行動を取った覚えはない。

「(……否、違うな)」

あの日、ファミレスで。そういえば自分達の事を気にしていたと夏油は思う。

平然を装っているが隠し切れていない感情が親友から垣間見え、ほんの少し呆れた。と同時に、ほんの少しの悪戯心も生まれる。


「そうだよ、…と言ったらどうする?」


夏油の言葉に、五条は目を見開く。自分から聞いてきた癖に、肯定されるとは思っていなかったのだろうか。

「別に。どうもしねぇ…けど」

それから、ふいと横を向いて言った。

「けど?」

「揶揄うなよ。あいつ、馬鹿みたいに純粋だから」

「…どの口が言ってるんだ」

すっと目を細めた夏油は呆れた様子で溜息を吐いた。

「嘘だよ。Aは私の大切な仲間だ。それ以上でもそれ以下でもない」

ぱちり、と五条は瞬きをした。

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ななき - もー死ぬほどキュンキュンとまりません、もっとお願いします!!!!!!?!!!!!! (11月30日 23時) (レス) @page46 id: f371c2d5cf (このIDを非表示/違反報告)
憂流(プロフ) - 水泳進化人さん» 嬉しいです!ありがとうございます!! (2021年6月28日 17時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
水泳進化人(プロフ) - あー…好き、めちゃめちゃ好き…それだけです。 (2021年6月19日 19時) (レス) id: ddf2ca19b2 (このIDを非表示/違反報告)
憂流(プロフ) - 星空の砂時計さん» ありがとうございます!!更新ゆっくりですがこれからもよろしくお願いします!作品、機会があれば読ませて頂きますね…! (2021年4月17日 23時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
星空の砂時計 - とても面白いですね♪ 作者さんのペースで更新を頑張ってくださいね! 私も呪術廻戦にハマり、作品を書いている者なので機会があれば何処かでお会いしましょう! *´▽`* (2021年4月17日 16時) (レス) id: a21ef6301e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:憂流 | 作成日時:2021年2月15日 18時

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