64時間目 ページ18
お父さんの実家に行って沈んだ気持ちに追い打ちをかけるかの様に、多分私が今１番会いたくなかった人と偶然出会ってしまった。
「…前はちゃんと話せなかったよね。水本Aちゃん…だっけ？」
『……はい…』
曾根愛香さん。カルマ君のいとこだ。
「ここで話すのもなんだし公園の方に行こう」
にこりと笑い公園の方へ歩き出す姿は年上だからなのか、とても大人っぽかった。
空いているベンチに座るが、その間は微妙な距離が保たれている。仲良く話す訳ではないのは勿論分かっていた。
「カルマと同じ３年Ｅ組だったんでしょう？」
『……そうです』
「…吊橋効果って言うのかな…？」
え…？と思わず声が漏れた。
「超生物と１年過ごす極限状態だったから、そんな中で少し優しくされたら誤解しちゃうよね」
……何を…言っているんだろう、この人は。
『誤解じゃない…。この気持ちが恋かそうでないか位分かります…！私はちゃんとカルマ君が好きです！』
「…好き、ねぇ…。私だってカルマが好き。貴方よりずっと前からね」
睨んでくる曾根さんに怯みそうになるが、逃げずに見つめ返す。
「１年しか一緒にいなかった貴方と違って、私は小さい頃から一緒にいたの。水本さんは、カルマの何を知ってるの？」
『何って…それは…』
「ほら、すぐに言えない。私の方がカルマの事をよく知ってる。私といた方がカルマは幸せになれる。いとこだって恋人同士になれるし、結婚出来るの。
ほんとは分かってるでしょ？貴方とカルマは釣り合わないって」
…そんな事ないって言いたいけど…。実際、私は何もかもが特殊すぎる。これからカルマ君にたくさん迷惑をかけるかもしれない。
それでも私は、カルマ君が好きなんだ。
目を伏せた私に曾根さんは溜息を吐いた。
「あー、嫌になる。水本さんってムカつく位��良い子ちゃん��なんだね。
でもさ、恋愛ってずっと良い子ちゃんでいられるほど甘くないの。その程度の恋愛感情しか抱いてない貴方に譲るつもりはないから」
立ち上がった曾根さんはあぁ、と付け足す様に声を上げた。
「言い忘れてたけど、私、２学期から椚ヶ丘に通うの。カルマと同じ学校にね」
ドロドロとした黒い感情が湧き上がってくる
嫌だ、嫌だ。こんな気持ち知らない。
こんなの…自分じゃないみたいだ。
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夜空 -Night Sky-(プロフ) - uruさん» うわあぁあああ...辛い泣きたい...あぁ...ぁあああ (2021年2月15日 0時) (
レス) id: 2b2a41cc61 (このIDを非表示/違反報告)
uru(プロフ) - 夜空 -Night Sky-さん» やっぱ察しましたか…！とりあえずそれは次回明らかになります！ (2021年2月14日 15時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 -Night Sky-(プロフ) - 久しぶりのコメント失礼します！...なーんか嫌な予感だよ？なーんか、察したよ？オリキャラって言ってください！？ (2021年2月11日 14時) (レス) id: 2b2a41cc61 (このIDを非表示/違反報告)
uru(プロフ) - みつりさん» ありがとうございます！！一番好きだなんて…すごく嬉しいです！！更新頑張っていきたいと思います！ (2021年1月25日 21時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
みつり(プロフ) - 初コメ失礼します！展開が面白くなってきて思わずコメントしてしまいました…！！ピエロといい、少女少年といい、ストーリーが好きすぎます…業オチの小説で一番好きです！これからも更新陰ながら応援してます！！ (2021年1月24日 21時) (レス) id: 9454e35235 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：憂流 | 作成日時：2020年11月3日 13時
