第五十七話 ページ10
深い穴の中で、宇髄さんがもう一発技を繰り出す。
ドゴォオオン!!
開けた場所に出た。そこには善逸や伊之助、宇髄さんのお嫁さんがいて敵と戦っていた。
「な、何だァ…?」
まずはこのぐねぐねした敵を倒して、帯の中に閉じ込められている女の人達を助けないといけない。
宇髄さんは私を一瞥し、帯に閉じ込められた人を避けながら斬りつける。私も遅れを取らないように、鋭い爪で帯に攻撃した。
帯はバラバラになり地面へと落ちていく。帯に閉じ込められていた女の人達は全員無事なようで、ほっと胸を撫で下ろす。
「天元様……」
「まきを、須磨。遅れて悪かったな。こっからはド派手に行くぜ!」
宇髄さんは、須磨さんとまきをさんの頭にぽんぽんと優しく触れる。
「派手にやってたようだな、流石俺の女房だ。」
そう声をかけると、須磨さんがわーっと泣き出した。その様子はなんだか微笑ましい。
「オイィィ祭りの神、A!!蚯蚓帯共が穴から散って逃げたぞ!!」
そこで伊之助が怒りながら叫ぶ。確かに周りにいたはずの敵がいなくなっている。
「うるっせええ!!捕まってた奴ら皆助けたんだからいいだろうが!!まずは俺を崇め讃えろ話はそれからだ!!」
しかし、宇髄さんはどこまでも宇髄さんのようだ。半ば逆ギレのように伊之助に叫ぶ。
「天元様、早く追わないと被害が拡大しますよ…!」
「野郎共追うぞ!ついて来いさっさとしろ!」
これからの展開から緊張感を持たないといけないのに、騒がしくてつい身体の力が抜けてしまう。
183人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
uru(プロフ) - 。さん» あけおめです! (2021年1月1日 16時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
。 - あけおめ。 (2021年1月1日 6時) (レス) id: 8e88cca1a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - uruさん» 頑張って下さい!!この作品大好きです!!!! (2020年12月14日 2時) (レス) id: 77801e03dc (このIDを非表示/違反報告)
uru(プロフ) - ゆらさん» ありがとうございます!そう言っていただきとても嬉しいです!! (2020年12月9日 18時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - うわああああ!もう!すきです!() (2020年12月8日 20時) (レス) id: 77801e03dc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:憂流 | 作成日時:2020年10月25日 11時