第五十六話 ページ9
次の日、陽が落ちて行く中で私と宇髄さんは同じく屋根の上にいた。
「竈門達には花街から出る様に伝えた」
前を向いたまま宇髄さんはそう言った。
『…そーですか』
風で顔にへばりつく髪を払って答える。
「驚かないのか」
『私に、言った、なら…たんじろー達、にも、言う、だろーなって』
本当は原作を読んだから知ってるんだけど、それは勿論言えるはずがない。
『…でも、炭治郎達、も…中々、ですよ?』
「…どういう意味だ?」
『どーいう、意味、でしょう?』
目を細めて笑えば宇髄さんは、はぁと溜め息を吐く。
「まぁ良い。一先ず京極屋に行く。雛鶴は見切世、あと2人は地下だったか?」
『おそ、らく』
「よし、ド派手に行くぞ」
その言葉と同時に私達は屋根から飛び降りた。
**
見切世で監 禁状態だった雛鶴さんを助けた後、私達は戦闘の気配を探り街を走り回る。途中で宇髄さんは足を止め地面に耳をつけた。
『此処、です、か?』
「ああ、誰か戦っている音がする」
直ぐに立ち上がり、背中に納めていた二本の刀を抜いた。それから、少し離れていろと私に言う。
「音の呼吸 壱ノ型 轟」
ドォオオオン!!
宇髄さんの呼吸で地面には大きな穴が空いた。その穴はずっと下まで続いている。
『すごい…』
間近で見ると派手で、すごい迫力がある。
穴を空けた後、宇髄さんが私の方を向く。合図に頷き、穴の中へと飛び込んだ。
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uru(プロフ) - 。さん» あけおめです! (2021年1月1日 16時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
。 - あけおめ。 (2021年1月1日 6時) (レス) id: 8e88cca1a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - uruさん» 頑張って下さい!!この作品大好きです!!!! (2020年12月14日 2時) (レス) id: 77801e03dc (このIDを非表示/違反報告)
uru(プロフ) - ゆらさん» ありがとうございます!そう言っていただきとても嬉しいです!! (2020年12月9日 18時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - うわああああ!もう!すきです!() (2020年12月8日 20時) (レス) id: 77801e03dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:憂流 | 作成日時:2020年10月25日 11時