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第九十六話 ページ49

「私の華麗なる本気を見るがいい!!」


むいくんと玉壺は、お互いに構えた。


「血鬼術 陣殺魚鱗」

「!!」


玉壺は至る所を飛び回り、次々にあらゆるものを魚に変えていく。
そして、むいくんの背後に回った。


『ーッむいくん!後ろっ!!』


私は思わず叫んだ。



「霞の呼吸 漆ノ型________朧」



すると、スッとむいくんの姿が消えた。


何が何だか分からない。むいくんはどこに行ったの…?


『!』


いた。

でも、すぐにまた消えた。

玉壺も混乱している。それはまるで、霞にまかれているようで…。


「ねぇ君は、君はさ…なんで“自分だけが本気じゃない”と思ったの?」


その時、むいくんがそう言って玉壺とすれ違う。


瞬きした瞬間、玉壺の頭が地面に転がっていた。


「お終いだね、さようなら。お前はもう二度と生まれて来なくていいからね」


斬った…。斬ったんだ!という事は…


「くそオオオ!!あってはならぬことだ!!人間の分際でこの玉壺様の頚をよくもォ!!!

貴様ら百人の命より私の方が価値がある、選ばれし!!優れた!!生物なのだ!!!弱く!!生まれたらただ老いるだけの!!“つまらぬくだらぬ命”を私がこの手!!神の手により高尚な作品に“してやったというのに”!!

この下等な蛆虫共……ガァッ!!」


まだ喋り続ける玉壺をむいくんは斬り刻んだ。


「もういいからさ、早く地獄に行ってくれないかな」


そうして玉壺は、灰になって消えた。

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uru(プロフ) - 。さん» あけおめです! (2021年1月1日 16時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
- あけおめ。 (2021年1月1日 6時) (レス) id: 8e88cca1a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - uruさん» 頑張って下さい!!この作品大好きです!!!! (2020年12月14日 2時) (レス) id: 77801e03dc (このIDを非表示/違反報告)
uru(プロフ) - ゆらさん» ありがとうございます!そう言っていただきとても嬉しいです!! (2020年12月9日 18時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - うわああああ!もう!すきです!() (2020年12月8日 20時) (レス) id: 77801e03dc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:憂流 | 作成日時:2020年10月25日 11時

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