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第八十六話 ページ39

むいくんは鬼の首と思わしき場所を斬り落とす。しかし、体は崩れず直ぐに再生し始める。

それを見たむいくんは壺の方を破壊。すると鬼は悲鳴をあげながら崩れて消えていった。

「うわあああ!!ありがとう〜!!死んだと思った!俺死んだと…。うわあああ!!」

『小鉄君、ほんとに無事で良かったよ』

「昆布頭とか言って悪かったよう!ごめんなさい〜〜!!」

そう言って小鉄君は泣きながらむいくんに抱きついた。

「昆布頭って僕のこと?」

「わああんすみませぇん!嫌いだったんです!!」

2人のやり取りに苦笑いする。こんな時なのに何だか微笑ましい。

「こんなことしてる場合じゃないや。僕達はもう行くから後は勝手にしてね」

「待って!鉄穴森さんも襲われてるんです!鋼鐵塚さんが刀の再生で不眠不休の研磨をしてるからどうか助けてください!
少しでも手を止めてしまうともう駄目なんです、どうか」

小鉄君は私達に必死で訴える。私はチラリと横にいるむいくんを見た。

「いや僕は…」

言いかけてむいくんは口を噤む。それから、おもむろに頭を押さえた。


失った記憶は必ず戻る


キッカケは見落とさないことだ


些細な事柄が始まりとなり、君の頭にかかった霞を鮮やかに晴らしてくれるよ


むいくんが思い出しているだろうお館様の言葉を私も頭に思い浮かべる。


「分かった」

そう言ったむいくんは、小鉄君を肩に担ぐ。

『鉄穴森さん達の所に行くの?』

「うん。行こう、A」

そして私達は小鉄くんの案内の元、森を駆け抜けた。

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uru(プロフ) - 。さん» あけおめです! (2021年1月1日 16時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
- あけおめ。 (2021年1月1日 6時) (レス) id: 8e88cca1a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - uruさん» 頑張って下さい!!この作品大好きです!!!! (2020年12月14日 2時) (レス) id: 77801e03dc (このIDを非表示/違反報告)
uru(プロフ) - ゆらさん» ありがとうございます!そう言っていただきとても嬉しいです!! (2020年12月9日 18時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - うわああああ!もう!すきです!() (2020年12月8日 20時) (レス) id: 77801e03dc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:憂流 | 作成日時:2020年10月25日 11時

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