第七十九話 ページ32
刀鍛冶の里は、森に囲まれた小さな町のような場所だった。
「あちらを左へまがった先が長の家です。一番に挨拶を」
その後私とむいくんは刀鍛冶の里の長、鉄地河原鉄珍さんへの挨拶を終え外に出た。この坂の上には温泉がある様だ。
『むいくん、温泉入る?』
隣にいるむいくんに尋ねる。
「いや…僕は別に…」
『折角あるし入ろうよ。温泉は疲労回復とか美肌効果があるんだよ?』
「美肌になりたい訳じゃないんだけど……。分かった、気が向いたら入る」
『…それ絶対気が向かないやつだよね』
**
温泉へ向かうと其処には既に人影があった。
「あっ!貴方は!」
『か、甘露寺ちゃん…!』
まさかの甘露寺ちゃんと遭遇。そっか、そういえば彼女も刀鍛冶の里編の主要キャラだ。
「わぁー!高梨Aちゃんよね?初めてお話するわね!」
可愛い!可愛すぎるよ!スタイルも良いし美少女だぁ!
「Aちゃんがいるって事は…もしかして無一郎君もいるのかしら?」
『はい』
「仲良しねぇ、賑やかになるわ!」
甘露寺ちゃんはにっこり笑って私の手を取った。
「鬼とか関係ないわ!仲良くしましょうね!ね?」
『っ…はい!!嬉しいです!!』
この世界の人達は本当に優しい人が多い。私が鬼でも、こうして受け入れてくれる。
普通だったら、こんな風に手を取り合う事だってあり得ない事なのに。
未だにどうしてこの世界に来れたのか分からないけど…私の手を握ってくれるこの人を、大好きな人達を
絶対に守りたい。改めてそう思った。
183人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
uru(プロフ) - 。さん» あけおめです! (2021年1月1日 16時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
。 - あけおめ。 (2021年1月1日 6時) (レス) id: 8e88cca1a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - uruさん» 頑張って下さい!!この作品大好きです!!!! (2020年12月14日 2時) (レス) id: 77801e03dc (このIDを非表示/違反報告)
uru(プロフ) - ゆらさん» ありがとうございます!そう言っていただきとても嬉しいです!! (2020年12月9日 18時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - うわああああ!もう!すきです!() (2020年12月8日 20時) (レス) id: 77801e03dc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:憂流 | 作成日時:2020年10月25日 11時