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第七十七話 ページ30

炭治郎が眠っている2か月の間に、私自身の変化が幾つかあった。


1つは、むいくんの任務に私も付いて行く事が増えたのだ。
実戦経験を積むためと、私を1人屋敷に残せないという心配もあるからだろう。

2つ目は、それにより血鬼術をうまく使えるようになった事だ。
前に使った時は、ほぼ無意識だった。それが今では自分の思うように操作できる。

最後に、たどたどしさは消え、鬼になる前と同じようにスムーズに話せるようになった事だ。



物語は止まる事なく進み続ける。既に今は、原作の半分が終わってしまった。


だからだろうか、頬を撫でる風が何だか物悲しかった。



**



炭治郎が目覚めたという知らせを聞いて、私は直ぐに蝶屋敷に駆け付けた。

『炭治郎…!』

「A…良かった、元気そうで」

私を見て優しく微笑む炭治郎を見て涙が出そうになる。

『それは私の台詞だよ…。本当に良かった、目が覚めて』

ベッド脇にある椅子に座り炭治郎を覗き込む。

「Aは…怪我…」

『私は鬼だから直ぐに治るよ』

「…でも…辛くない…訳では…ないだろう…?」

『…!』

そんな事言われると思わなかったから、少し驚いた。

『大丈夫だよ』

「…そっか。…良かった…それに…普通に話せてて…」

段々と瞼が下がって行き、炭治郎は眠りについた。


…ほんとに優しいなぁ、炭治郎は。


「…炭治郎、寝た…?」

『うん』

カナヲちゃんがそっと部屋を覗いた。私は立ち上がってカナヲちゃんの元へ行く。

「……もう…行くの…?」

『起こしちゃ悪いから。それになんだか…申し訳ないなーって』

私の言葉に首を傾げるカナヲちゃん。私は笑って誤魔化し部屋を出た。

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uru(プロフ) - 。さん» あけおめです! (2021年1月1日 16時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
- あけおめ。 (2021年1月1日 6時) (レス) id: 8e88cca1a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - uruさん» 頑張って下さい!!この作品大好きです!!!! (2020年12月14日 2時) (レス) id: 77801e03dc (このIDを非表示/違反報告)
uru(プロフ) - ゆらさん» ありがとうございます!そう言っていただきとても嬉しいです!! (2020年12月9日 18時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - うわああああ!もう!すきです!() (2020年12月8日 20時) (レス) id: 77801e03dc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:憂流 | 作成日時:2020年10月25日 11時

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