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第七十話 ページ23

ズッ…と鼻を啜っていると、私達の所にある人がやって来た。

蛇柱の伊黒小芭内さんだ。

「ふぅんそうか、ふぅん。陸ね、1番下だ、上弦の。陸とはいえ上弦を倒したわけだ。実にめでたいことだな、陸だがな」

相変わらず言葉が絡みついてきそうな位ネチネチと言われる。

「褒めてやってもいい」

なんて上からなの!!そしてネチっこい!!でも好きなキャラなんだよね!!

「左手を失ってどうするつもりだ。たかが上弦の陸との戦いで。復帰までどれだけかかる。その間の穴埋めは誰がするんだ」

「俺は引退する」

その一言でドキリと心臓が鳴る。宇髄さんを見れば、少しだけ微笑んだ。

「さすがにハンデがでかいし足引っ張るだけだ。お館様も許してくださるだろう」

「ふざけるなよ、俺は許さない。ただでさえ若手が育たず死にすぎるから。
柱は煉獄が抜けた後空席のまま。お前程度でもいないよりはマシだ死ぬまで戦え」

「いいや若手は育ってるぜ確実に。お前の大嫌いな若手がな」

宇髄さんの言葉に伊黒さんは反応する。

「おいまさか、生き残ったのか?この戦いで、竈門炭治郎が」

生き残りましたよ。それ所か、1番の活躍をしたと言ってもいいんだから。…あ、でも…1番は宇髄さんかな。

「そこの鬼も生き残っている様だ。見た所、大した役に立っていなさそうだが」

『…それは…』

「役に立ったぜ、Aも」

すぐに即答してくれた宇髄さん。伊黒さんはスッと目を細めて私を見た後、背を向けて歩き始めた。

…嫌われてるな。

久しぶりにあんな目を向けられた気がする。前はよくむいくんにあの目で見られていた。

「気にするなよ」

『はい、分かってます』

笑い返した瞬間、宇髄さんの姿がぼやけた。あれ?と思った時には身体が傾く。

意識を飛ばす直前に見えたのは、焦った顔をした宇髄さんだった。

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uru(プロフ) - 。さん» あけおめです! (2021年1月1日 16時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
- あけおめ。 (2021年1月1日 6時) (レス) id: 8e88cca1a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - uruさん» 頑張って下さい!!この作品大好きです!!!! (2020年12月14日 2時) (レス) id: 77801e03dc (このIDを非表示/違反報告)
uru(プロフ) - ゆらさん» ありがとうございます!そう言っていただきとても嬉しいです!! (2020年12月9日 18時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - うわああああ!もう!すきです!() (2020年12月8日 20時) (レス) id: 77801e03dc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:憂流 | 作成日時:2020年10月25日 11時

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