第五十九話 ページ12
「おいA。コイツ、いつまで喋ってんだ?頸を斬ってるのに、体が崩れねぇぞ」
宇髄さんもそこでおかしい事に気付く。
「死ねっ!!死ねっ!!みんな死ねっ!!
わぁあああああああ!頸斬られたぁ、頸斬られちゃったああ!!お兄ちゃああん!!」
堕姫がお兄ちゃんに助けを求めた瞬間、ズズズと堕姫の背中から男の鬼が出てきた。
その鬼の危険を察知したのか、一瞬にして攻撃する宇随さん。しかし、攻撃は全く当たらなかった。
「泣いたってしょうがねぇからなああ。頸くらい自分でくっつけろよぁ。おめぇは本当に、頭が足りねぇなぁ」
そして、宇髄さんは再び攻撃する。
『ーッ宇髄、さん!!』
これは毒だ。
庇う様に間に割り込んだが間に合わず、私の額を掠って宇髄さんに攻撃が行く。
ハラリと宇髄さんの髪が落ち、額から血が流れる。
「へぇ、やるなぁあ。攻撃、止めたなぁあ。殺す気で斬ったけどなあ。いいなあ、お前。いいなあ」
宇髄さんを見て、それから私を視界に入れる鬼、否、妓夫太郎。
「お前、何だぁ。人間じゃねぇなあ。何で鬼が人間の味方してんだあ」
額に滲む血を抑えながら妓夫太郎を睨む。暫くすればその傷は薄くなって行った。
「テメェ等とAは違うんだよ」
宇髄さんの言葉に顔を歪ませる妓夫太郎。
「アタシ一生懸命やってるのに!凄く頑張ってたのよ、一人で…!!それなのにねぇ、皆で邪魔してアタシをいじめたの!!よってたかっていじめたのよォ!!」
「そうだなあそうだなあ、そりゃあ許せねぇなぁ」
堕姫が泣きながら言えば、ボリボリと自分の皮膚を掻いて私達へと殺気を向ける。
「取り立てるぜ、俺はなぁ。やられた分は、必ず取り立てる
死ぬときグルグル巡らせろ。俺の名は、妓夫太郎だからなああ」
そして妓夫太郎は、高速で攻撃を繰り出して来た。
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uru(プロフ) - 。さん» あけおめです! (2021年1月1日 16時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
。 - あけおめ。 (2021年1月1日 6時) (レス) id: 8e88cca1a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - uruさん» 頑張って下さい!!この作品大好きです!!!! (2020年12月14日 2時) (レス) id: 77801e03dc (このIDを非表示/違反報告)
uru(プロフ) - ゆらさん» ありがとうございます!そう言っていただきとても嬉しいです!! (2020年12月9日 18時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - うわああああ!もう!すきです!() (2020年12月8日 20時) (レス) id: 77801e03dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:憂流 | 作成日時:2020年10月25日 11時