検索窓
今日:35 hit、昨日:0 hit、合計:84,123 hit

第五十九話 ページ12

「おいA。コイツ、いつまで喋ってんだ?頸を斬ってるのに、体が崩れねぇぞ」

宇髄さんもそこでおかしい事に気付く。


「死ねっ!!死ねっ!!みんな死ねっ!!

 わぁあああああああ!頸斬られたぁ、頸斬られちゃったああ!!お兄ちゃああん!!」


堕姫がお兄ちゃんに助けを求めた瞬間、ズズズと堕姫の背中から男の鬼が出てきた。


その鬼の危険を察知したのか、一瞬にして攻撃する宇随さん。しかし、攻撃は全く当たらなかった。

「泣いたってしょうがねぇからなああ。頸くらい自分でくっつけろよぁ。おめぇは本当に、頭が足りねぇなぁ」

そして、宇髄さんは再び攻撃する。


『ーッ宇髄、さん!!』


これは毒だ。

庇う様に間に割り込んだが間に合わず、私の額を掠って宇髄さんに攻撃が行く。

ハラリと宇髄さんの髪が落ち、額から血が流れる。

「へぇ、やるなぁあ。攻撃、止めたなぁあ。殺す気で斬ったけどなあ。いいなあ、お前。いいなあ」

宇髄さんを見て、それから私を視界に入れる鬼、否、妓夫太郎。

「お前、何だぁ。人間じゃねぇなあ。何で鬼が人間の味方してんだあ」

額に滲む血を抑えながら妓夫太郎を睨む。暫くすればその傷は薄くなって行った。

「テメェ等とAは違うんだよ」

宇髄さんの言葉に顔を歪ませる妓夫太郎。

「アタシ一生懸命やってるのに!凄く頑張ってたのよ、一人で…!!それなのにねぇ、皆で邪魔してアタシをいじめたの!!よってたかっていじめたのよォ!!」

「そうだなあそうだなあ、そりゃあ許せねぇなぁ」

堕姫が泣きながら言えば、ボリボリと自分の皮膚を掻いて私達へと殺気を向ける。


「取り立てるぜ、俺はなぁ。やられた分は、必ず取り立てる

死ぬときグルグル巡らせろ。俺の名は、妓夫太郎だからなああ」


そして妓夫太郎は、高速で攻撃を繰り出して来た。

第六十話→←第五十八話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (121 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
183人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

uru(プロフ) - 。さん» あけおめです! (2021年1月1日 16時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
- あけおめ。 (2021年1月1日 6時) (レス) id: 8e88cca1a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - uruさん» 頑張って下さい!!この作品大好きです!!!! (2020年12月14日 2時) (レス) id: 77801e03dc (このIDを非表示/違反報告)
uru(プロフ) - ゆらさん» ありがとうございます!そう言っていただきとても嬉しいです!! (2020年12月9日 18時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - うわああああ!もう!すきです!() (2020年12月8日 20時) (レス) id: 77801e03dc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:憂流 | 作成日時:2020年10月25日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。