第五十八話 ページ11
炭治郎と堕姫が戦っている場所に着いた時、暴走する禰豆子ちゃんを炭治郎が必死で止めている最中だった。
「おいコレ竈門禰豆子じゃねーか。派手に鬼化が進んでやがる」
『炭次郎…』
宇髄さんと私は炭治郎の元に行く。いきなり現れた私達に、炭治郎は驚いた様子だった。
「!!柱ね。そっちから来たの、手間が省けた…」
「うるせぇなお前と話してねーよ。失せろ」
一連の流れを遮るように堕姫が割って入るが、彼女の方を見もせずに宇随さんは言い捨てた。
「お前上弦の鬼じゃねぇだろ。弱すぎなんだよ。俺が探っていたのはお前じゃない」
一瞥をくれてやるその瞬間に、堕姫の頸がズッ…と斬り落とされた。
本当に一瞬の事で、堕姫も驚いた顔をしている。
「A、行くぞ」
『…宇髄、さん…』
立ち去ろうとする宇髄さんだが、私は中々動けない。宇髄さんは何だ?という顔をして私を見る。
だって…この鬼は…。
「ちょっと待ちなさいよどこ行く気!?よくもアタシの頸を斬ったわね、ただじゃおかないから」
正座して姿勢を正した状態で、頸は膝の上というのは中々シュールな姿だ。
「まぁだギャアギャア言ってんのか。もうお前に用はねぇよ。地味に死にな」
「ふざけんじゃないよ。大体アンタさっきアタシが上弦じゃないとか言ったわね」
「だってお前上弦じゃねぇじゃん」
2人は言い合いをし始める。
どうしよう…どうしよう。
『宇髄、さん…。この鬼、は、ふつー、の…鬼じゃ…』
「ほんとにアタシは上弦の睦だもん本当だもん!数字だって貰ったんだから!アタシ凄いんだから」
私の言葉を遮るように大泣きし出した堕姫に、宇髄さんがぎょっとした。
183人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
uru(プロフ) - 。さん» あけおめです! (2021年1月1日 16時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
。 - あけおめ。 (2021年1月1日 6時) (レス) id: 8e88cca1a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - uruさん» 頑張って下さい!!この作品大好きです!!!! (2020年12月14日 2時) (レス) id: 77801e03dc (このIDを非表示/違反報告)
uru(プロフ) - ゆらさん» ありがとうございます!そう言っていただきとても嬉しいです!! (2020年12月9日 18時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - うわああああ!もう!すきです!() (2020年12月8日 20時) (レス) id: 77801e03dc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:憂流 | 作成日時:2020年10月25日 11時