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その後も必死に薬研は追いかけてきていたものの、俺の心が不安定なせいもあるのか力が強く誰一人近づける刀はいなかった
部屋に戻るとすぐ、誰も入れないようにした
みんな前の主を求めてる
代わりに来た俺は本当は必要とされていないのかも知れない
父さんの、息子でも、父さんは俺とは真逆で
強くならなきゃ、強く
その為、机の上にあった父さんの日記を必死に読んだ
父さんは出陣するとき自分も出陣していたらしい
それにお酒も強かったみたいだ
父さんの様に頑張らなきゃ、次の出陣には俺も参加しようそう思って次の出陣部隊を考えたりしていると、いつの間にか夕方になっていた
少しお腹が空き、部屋を開けると鯰尾と薬研が扉の前で座っていた
「あ、主!俺達誰も怪我しずに帰ってきましたよ!」
『そうか。お疲れ様。よく頑張ったな。』
そっと頭を撫でてやると嬉しそうに笑った
「た、大将本当にすまなかった」
薬研は俺に駆け寄って頭を下げられた
『いや…こちらこそ、本当にすまなかった。』
申し訳なく思わず薬研を抱きしめた
優しく抱きしめると俺の胸にすっぽりと収まる薬研を優しくなでる
すると恥ずかしそうに顔を少し赤らめていた
『…そうだ。鯰尾、薬研。次の出陣部隊をきめた。連続で申し訳無いが鯰尾、それと骨喰、薬研、石切丸、乱、一期一振で出陣を頼む。
今回は俺もついていくが気にせずに戦ってほしい』
そう伝えるとすぐに名前を呼んだみんなを集めた
一応防御のために父が残してくれていた守り刀を腰につけてみんなのもとに向かい、出陣する場所にむかった
みんなの足はだいぶ早く、俺一人だけだいぶ遅れてしまったが、審神者力が高いから敵の動きはすぐにわかった
そして、大声を出して敵の動きをつたえる
みんなが敵と戦っている時
俺は背中から気配を感じて振り向いた
すると、恐らく短刀であろう敵が俺に切りかかろうとしていた
幸い避けて腕にあたったもののやはり痛くて顔を歪めてしまう
逃げないと、そう思って必死に逃げて物陰に隠れる
腕からの血で視界がぼやけて来てしまった俺は正直もう諦めかけていた
どうせ病気だし、それを話して心配をかけるならここで俺だけ消えた方が良いのではないかと
それに
このまま消えたら父にあの世で恩返しができるかもしれない
そう思っていた矢先に、先ほどの敵が俺に襲いかかっていた
『…いいよ…俺のこと早く消してよ敵さん』
そして笑うと敵の刀はピクリとも動かなかなってしまった
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のびのび(プロフ) - あおりんごさん» だいぶ長らくおまたせしました…!なかなか内容がまとまらなくて頭抱えてました…。ありがとうございます!あおりんごさんも体調にお気をつけてくださいね!まったり更新しますがよろしくお願いします(。>人<。) (2019年11月5日 0時) (レス) id: 8c73939a44 (このIDを非表示/違反報告)
あおりんご(プロフ) - 更新ありがとうございます!!ソワソワと続きを待っていました〜!心情の表現が素敵です。最近気温が下がり寒くなってきたのでお体には十分お気をつけください。 (2019年11月4日 19時) (レス) id: 74f86b76bc (このIDを非表示/違反報告)
あおりんご(プロフ) - ( ´ω` )/ (2019年9月25日 1時) (レス) id: 74f86b76bc (このIDを非表示/違反報告)
あおりんご(プロフ) - おっ!!それは嬉しいですね、頑張ってください〜! (2019年7月1日 11時) (レス) id: 74f86b76bc (このIDを非表示/違反報告)
のびのび(プロフ) - あおりんごさん» こちらこそおまたせしてしまってすいません!リアルがやっと落ち着いてきたので週一ペースですが更新します!(っ´ω`c)ゆっくりですがよろしくお願いします! (2019年7月1日 0時) (レス) id: 8c73939a44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:の | 作成日時:2016年11月18日 12時