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目を覚ますと鯰尾はいなかった

かわりに、おでこにタオルと薬がおいてあって

それをゆっくり飲んだ

生まれつきどんな薬をも効かなくて、熱はほぼ毎日出ているようなものなんだけどな…

なんて思いながら起き上がり部屋の扉を開けると外はもうすっかり明るくなっていた

少しお腹が空いたものの、主として仕事をしなければと思い机にむかった

誰を出陣させようか悩んでいると父さんの字で、出陣させる子の名前が書いてあった

その字を見て思わず父さんを思い出してしまった

思い出すと無意識に涙が溢れてしまう

両親が事故でなくなった時以来泣くのは我慢していたのに

なんで今涙が流れるんだろうかもう大人なんだから我慢しないと、と心の中で言い聞かせ涙をふいて仕事を済ませると部屋をでた

『…すまない。みんな集まってくれ。早速だが、出陣命令だ。』

俺がそう言うと大広間に集まったみんなはしんと静まりかえり真剣な顔をした

『…安定、清光、堀川、骨喰、鯰尾。出陣の準備を頼む。』

それだけ伝えると名前を読んだみんなはすぐに出陣へ行った

初めての事で不安になりながら縁側でじっと待っていると隣に薬研が座った

「体調は大丈夫なのか?寝てなくていいのか?」

『ああ、大丈夫だ』

そう返すものの眉をひそめ不安そうな顔を浮かべられてしまった

「……大将は前の主と笑顔はとても似ていると、俺も思う。でも性格や見た目は全然違うんだな。」

するとじっとこちらを見つめ、俺の長い白い髪に手を伸ばした

その手に思わず後退りをしてしまった

『……俺は父さんと違って黒髪じゃないし、体格も良くない……みんなは父さんのこと、すごく慕っていてくれたんだな。父さんもみんなの事を慕っていたし、頼りにしてたんだ。

…でも俺は、…』

父さんに頼りっきりで、迷惑をかけてばかりだった

そう口走りそうになって思わず口を閉ざした

『な、何でもない。出陣部隊が帰ってきたら部屋に来るように伝えてくれ。
俺は部屋に戻る』

それだけ言い残してゆっくり立ち上がると体調のせいでゆっくりしか歩けないからかすぐに腕を掴まれた

「大将、すまない、そんなつもりで行ったわけじゃ『いいんだ。わかっている。大丈夫、見た目は変えられないが性格は前の主、父のようにうまくやってみせるから、安心してくれ』

作り笑顔でそう言うと俺の強い審神者の力が無理やり薬研の手を離した

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のびのび(プロフ) - あおりんごさん» だいぶ長らくおまたせしました…!なかなか内容がまとまらなくて頭抱えてました…。ありがとうございます!あおりんごさんも体調にお気をつけてくださいね!まったり更新しますがよろしくお願いします(。>人<。) (2019年11月5日 0時) (レス) id: 8c73939a44 (このIDを非表示/違反報告)
あおりんご(プロフ) - 更新ありがとうございます!!ソワソワと続きを待っていました〜!心情の表現が素敵です。最近気温が下がり寒くなってきたのでお体には十分お気をつけください。 (2019年11月4日 19時) (レス) id: 74f86b76bc (このIDを非表示/違反報告)
あおりんご(プロフ) - ( ´ω` )/ (2019年9月25日 1時) (レス) id: 74f86b76bc (このIDを非表示/違反報告)
あおりんご(プロフ) - おっ!!それは嬉しいですね、頑張ってください〜! (2019年7月1日 11時) (レス) id: 74f86b76bc (このIDを非表示/違反報告)
のびのび(プロフ) - あおりんごさん» こちらこそおまたせしてしまってすいません!リアルがやっと落ち着いてきたので週一ペースですが更新します!(っ´ω`c)ゆっくりですがよろしくお願いします! (2019年7月1日 0時) (レス) id: 8c73939a44 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年11月18日 12時

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