私の夫は浮気性 (ページ8)

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7話ページ8

貴方side

私はあなたの隣にいる資格はない。
しかし…どうしてもあなたに縋りついてしまう。

矛盾した心が2つに割れて、今にも身を引き裂くような音を立てて、それでも必死に1つになろうともがく…

鬼と天女の心を持つ、なんとも醜い穢れた体。

白澤「できたよ〜！」

『おいしそう…いただきますね』

1つ、また一つと箸を運んでは口に入れる。

甘い…

この人は辛いもの好きなのに…
甘党の私のために、私好みに作ってくれたのだろう。

白澤「…A」

『はい？』

白澤様は、何やら真剣な顔をして私を見つめ、しばらくして目を逸らした。

白澤「今度は…いつまで天国にいられる？」

『…』

私は、仕事が忙しいから帰ってこられないのではない。

私は天国に長い間滞在することは許されていない。
私は天国を乱して、地獄送りにされた天女だからだ

対して白澤様は天国に存在する神獣。
私たちは必然的に離れるしか無かった。

『今回、天帝に許された期間は2日です』

白澤「たったの2日か……え!?じゃあ明日は」

『…そうですね。もう明日の夜にはお暇します』

白澤「…」

白澤様は、慌てたようにガタッと立ち上がり、言葉を詰まらせて椅子に座った。

こんな姿を見ても、白澤様が本当に愛してくれているのか疑うなんて…私は歪んでいるな。

でも…白澤様は1人が寂しいだけなのだ。
別に私じゃなくても…

いや、やめよう。
せっかくの二人の時間が台無しだ。

『白くんは本当に料理がお上手ですね。とても美味しいです』

白澤「……そう？良かったよ」

私が笑うと、白くんも少し間を開けて笑い返してくれた。

白澤「A…」

『はい』

白澤「今日は僕の部屋で…一緒に寝ようか」

『……はい』