第9話 : 仲直り ページ14
貴方side
再びここに戻ってきてしまった…。
神代くんの家の前。
ガチャ
『あ…』
類「…Aくん」
チャイムを押そうか悩んでいたら、ドアが開いて神代くんが出てきた。
なんてタイミングの悪い…。
不服そうにこちらを見ている…明らかに拒絶されている…。
いくら私でも傷つくんだぞぉ。
類「…なんの用かな？どうしてここが？」
『家の場所は、神代くんのクラスメイトから聞いた。用は……神代くんに、謝りたくて』
類「謝る？」
『先生から、聞いたんだ。私のためにしてくれたことなのに…その、あんなこと言って、ごめん！』
類「…」
顔を下げて謝った。
表情を見て、感情を読み取りたいけど…。
堪えろ。すぐ人の反応を知りたがる、悪い癖だ。
類「謝ることはないよ。それに、これは僕のためでもあるんだ」
あまりの冷たい声に、思わず顔を上げた。
表情を見て1発でわかった…イライラしてる。
眉をひそめて、胸がザワザワしてる顔だ。
『…神代くんのため？』
類「ああ、僕はもう、君とは会いたくなくてね」
『ど…』
どうして？
と聞いたら、怒らせてしまうだろうか。
あー、やばい。
かなりショックだ、心臓に来る。
屋上の時以上に、落ち着いているからこそしっかりと傷つく。
『……』
逃げたいな。
でも…私は、もうどう思われてもいいから、神代くんの本音が知りたいと思っている。
このまま感情にのまれたら、この前と同じだ。
冷静になろう、自分の意見はしっかり言わないと。
『…私は、神代くんと一緒にいたい』
類「…」
『友達じゃなくてもいい。仲間じゃなくても、知り合いってだけでもいいから。神代くんと一緒にいたい』
類「どうして…そこまでするんだい？」
『なんでだろう…。神代くんの隣が、1番楽だから…かな』
類『！…』
今の、一瞬だけど驚いた表情。
どんな感情だったんだろう？
『神代くんは、どうして私と離れたいの？』
類「僕は…君に依存してかけていたんだよ。おそらく君もね」
『依存…』
考えてみれば、最近は私が屋上へ行く時には、いつも神代くんがいたような…。
あれって…神代くんが私の事ずっと待っててくれていたから？
……。
なんだコレ、なんか、一瞬心臓が跳ね上がった…。
類「だから、お互いのためにも、離れるべきだと思うんだ」
『…』
類「僕もすまなかったね…。何も言わずに突き放してしまって、だからこれで…」
『ねえ、神代くん…。それって本音？』
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そら(プロフ) - 穂花さん» 類くんの優しさを少しでも表現できていたら嬉しいです！ (2023年1月7日 11時) (
レス) id: 60384b3469 (このIDを非表示/違反報告)
穂花 - 類くんの優しさがとても感じられました。 (2022年11月6日 21時) (レス) @page14 id: 088ffe93fa (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - てるっぴーさん» ありがとうございます！更新遅くなってしまってごめんなさい！良ければまた見に来てくれると嬉しいです！ (2022年10月10日 11時) (レス) id: 60384b3469 (このIDを非表示/違反報告)
てるっぴー(プロフ) - コメント失礼します。めちゃくちゃドストライクなお話です！自分のペースで更新頑張ってください！ (2022年9月10日 10時) (レス) @page10 id: 312a74a89f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そら | 作成日時：2022年8月17日 17時
