彼女、体調悪いねんて。〔赤〕* (ページ7)

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07. ページ7

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「……大毅くん、あったかい」

「何言うとんねん、お前の方があったかいわ」

ベッドの上で俺に抱きついて来て、普段なら絶対有り得へんぞ、この光景。

……まじで可愛い。

「…………あっ」

「え、なに？」

「ごめん、」

そう言いながら、突然俺の身体をグッと押す。

「……うつる、」

「は？なに言うてんの、今さら、笑」

もう、うつるならとっくにうつってるって。

そのくせ一人で座ってる身体はフラフラしてて、ほんまに世話の焼けるやっちゃ。

「しんどい時ぐらい甘えたらええねん」

「うん…… あれ、そういえば、学校は？」

「俺が風邪の彼女ほっぽいて真面目に行くと思う？笑」

「……ううん、思わへん、笑」

「やろ？笑元気なったら一緒に勉強しよ」

「……それ、……私が、教えなダメなやつやん、笑」

「そうそう、Aの教え方上手いからな～！」

「もう、お調子もんやね、……っ」

無理に喋ろうとするから、急に俯いて苦しそうにする。

頑張り屋で、加減知らんのがAの良いところで悪いところ。

「ほら、無理に喋らんで良いから横んなろ」

「……寝過ぎて、もう寝られへん」

「でも身体休めな熱下がらんで？」

「じゃあ、……一緒に寝て」

うるうるした目で、そんなことを平気で言ってくる。

さっきまでうつんの心配しとったん、誰やねん。

「俺が風邪引いても知らんで？」

「そん時は、私が看病する、」

「……ほんま、しゃーないな～」

Aに言われるがまま、一緒にベッドに入ったら湯たんぽみたいに熱々。

まあ、うつって看病されるんも悪ないか。

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なんだかんだ言いながら、結局まだまだしんどいんやろう。横んなった途端、一瞬で寝た。

男を部屋に上げて、可愛い顔して寝るとか無防備なやつやわ。

……こんなん、普通に我慢出来ひんやろ。

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