何も知らない (ページ3)

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三度目ページ3

中学に上がってからも、かなちゃんといることがほとんどだった。いや、中学に上がってからの方が一緒にいる気がする。

だってクラスが一緒になったから。

因みに出久とかっちゃんも同じクラスだ。

しかし、彼らと話すことは格段に減った。仕方ない。なんたって彼らは思春期なのである。

私といては彼女の一人も作れなくなってしまうだろう。………中学生で交際はまだ早いような気もする。単なる親心である。見逃してくれ。

お母さん、心配。

「A、今日のお昼どうするの？」

『…行かなきゃダメかな。私今日は…』

「購買、なんでしょ。私パパッと適当に買ってくるから行ってあげなよ。」

『…えぇ…ありがとうだけどさ、こわいなぁ。

後わたしあれ食べたい。あの、美味しいやつ』

「はいはい、スペシャルチーズバーガーとかめさんメロンパンでしょ。唐揚げも買っとくからちゃんと行かなきゃダメだよ。」

『ありがとうかなちゃんらびゅ〜』

「やっす」

実は今朝、二組の川西くんに呼び出されてたりなんかしちゃったり。

お昼休みに東階段の前に来てくれって。私、彼とあまりお話したことないから告白ではないと思うんだけどね。

…告白だったらどうしよう。