何も知らない (ページ2)

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二度目ページ2

十二歳になってから、三ヶ月が過ぎた。

今日から私は、中学生になる。

私は迷うことなく、出久たちと一緒の学校に入学を決めた。

いや、実を言うと行きたいところはあったのだけど…あまり得意でない子がそこへ行くと聞いたので、即刻行き先を変更した。

得意でない…というより、嫌われている。

小学四年生の時、誕生日の次の日に出久とかっちゃんと三人で遊んだことがあった。

その子は、出久のことが好きだったらしい。

私と出久が一緒に帰っているところを初めて目撃したのだというその子は、次の日早速行動に移した。因みにかっちゃんは既に待機してた。

翌日学校に着くと、私はかっちゃんと交際していることになっていた。黒板の落書きを見て即刻理解した。ねぇまさかとは思うけどその爆発頭の隣にいるぶちゃいく私じゃないよね？

人付き合いは上手い方だったし、私自身大勢でわちゃわちゃするのが好きだったので、友達は多い方だった。

その日、私の友達は見事激減した。

良く考えれば分かることであった為、理解には苦しまなかった。ウチのクラスの女王はかっちゃんを好いていた。つまりはそういうことである。

しかし、ぼっち生活を送ることはなかった。

その日からは大抵、出久と二人か、かっちゃんと三人でいることが多くなったからだ。

それぞれ友達がいるのだから、一応私のことは気にしなくても良いと言ったが、生返事しか返ってこなかった。話聞いてねぇだろ。

因みに一番仲の良かった友達、かなちゃんは隣のクラスだった為、関係が壊れることも無かったが、ぼっち回避に貢献してくれることもなかった。爆豪くんのこと、応援してるねと言われたときにはこちらから縁を切ろうかと思った。

まぁ、つまりはそういうことだ(飽き)。

私の小学生生活を僅か一言で終わらせてしまった彼女のことを、私は一生忘れない。

わたしは、一生、忘れない(二回目)。

相も変わらず美しい桜が、儚く舞い散る温かいこの日に

私は、折寺中学の生徒になる。