8. 自分のために ページ8
【東京都立呪術高等専門学校】
日本にニ校しかない呪術教育機関の一校。
(表向きには私立の宗教系学校とされている)
多くの呪術師が卒業後も此処を起点に活動しており、教育のみならず任務の斡旋・サポートも行っている。呪術界の要。
「取り敢えず悠仁とAはこれから学長と面談ね」
「学長...」
「下手打つと入学拒否られるから気張ってね」
「ええっ!?そしたら俺、即死刑!?」
『(元気じゃな...)』
微笑みを浮かべ、悠仁を眺めていると...
「何だ、貴様が頭ではないのか。力以外の序列はつまらんな」
バシッ_宿儺の口が虎杖の頬に浮かんで喋った瞬間、虎杖が頬の口を叩いた。
「悪ぃ先生、偶に出てくんだ」
「愉快な体になったねぇ」
『如何なっておるのじゃ?その体』
「貴様には借りがあるからな」
「あっまた!!」
「小僧の体をモノにしたら、真っ先に殺してやる」
「宿儺に狙われるなんて光栄だね」
宿儺は標的宣言をすると、直ぐに引っ込んでしまった。
「やっぱ此奴有名なの?」
『妾は知らんな、説明しろ小僧』
「だから小僧はやめてって、僕の方が年上だよ?」
『ならば五条悟、説明しろ』
「先生呼びはしてくれないんだね...」
敬う気は一切ないので敬語も使わないし先生呼びもしない。年齢で言えば精神年齢は遷宮寺の方が上だ。
「両面宿儺は腕が四本、顔が二つある仮想の鬼神。だがソイツは実在した人間だよ、1000年以上前の話だけどね」
『(1000年...妾より年上じゃな)』
「呪術全盛の時代、術師が総力を上げて彼に挑み敗れた。宿儺の名を冠し、死後呪物として時代を渡る死蝋さえ僕等は消し去る事が出来なかった。紛う事なき呪いの王だ」
「先生とどっちが強い?」
「うーん、そうだね。力を全て取り戻した宿儺なら、ちょっとしんどいかな」
『負けるのか?』
「勝つさ」
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三隣亡 - とても面白いです!!これからも頑張ってください!続きを楽しみにしてます! (2021年2月4日 20時) (レス) id: 9280cade43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冬桜椿 | 作成日時:2021年1月21日 15時