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10. 自分のために ページ10

「つーかそもそも他人じゃなくて、家族(じいちゃん)の遺言だっつーの!!」






虎杖は呪骸を殴り飛ばす。
しかし、呪骸は跳ね返って虎杖に頭突きした。
その所為で壁に激突する。






「家族も他人の内だろう」

「(そっか、人形だもんな。痛むとか怯むとかねーか)」






虎杖は立ち上がる。
すると、夜蛾がまた話し始める。






「呪術師は常に死と隣り合わせ。自分の死だけではない、呪いに殺された人達を横目に呪いの肉を裂かねばならん事もある。不快な仕事だ。ある程度のイカレ具合とモチベーションは不可欠だ。それを他人に言われたから?笑わせるな、まだ死刑を先延ばす為と言われた方が納得がいく」

「!ざけんな、俺は「君は」」






夜蛾は虎杖の言葉を遮って言った。






「自分が呪いに殺された時も、そうやって祖父の所為にするのか」






その言葉に、虎杖は目を見開いた。






「...アンタ、嫌な事言うなぁ〜」

「気付きを与えるのが教育だ」

「俺は別に...」






バキッ_呪骸にまた殴られる。






「死に際の心の在り様を想像するのは難しい。だが、これだけは断言出来る。呪術師に悔いの無い死等無い。
今のままだと大好きな祖父を呪う事になるかもしれんぞ」

「...」

「今一度問う、君は何しに呪術高専に来た」






虎杖悠仁と言う男は、昔から運動も喧嘩も人並み以上に出来た。しかし、それを一度だって「俺にしか出来ない事」だとは思った事がない。






「「宿儺を喰う」_それは俺にしか出来ないんだって。死刑から逃げられたとして、この使命からも逃げたらさ。
飯食って風呂入って漫画読んで...ふと気持ちが途切れた時「あぁ今宿儺の所為で人が死んでるかもな」って凹んで「俺には関係ねぇ」「俺の所為じゃねぇ」って自分に言い聞かせるのか?そんなのゴメンだね」

『(ほぅ...)』

「自分が死ぬ時の事は分からんけど、生き様で後悔はしたくない」

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三隣亡 - とても面白いです!!これからも頑張ってください!続きを楽しみにしてます! (2021年2月4日 20時) (レス) id: 9280cade43 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冬桜椿 | 作成日時:2021年1月21日 15時

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