60:騒動 ページ12
「────副長!!」
白刃が煌めき、鋭さを増した赤い瞳が此方を見ていた。
久々に見る副長の姿は、以前とは明らかに変わっていて、それを守るように立っているのは、真選組の隊士──ではなく、銀髪の侍だった
「Aちゃん!?」
「銀時殿!副長を安全な場所へ!ここは私が」
「おおおお大祝氏!?」
目の前の黒服の連中に、刃を向ける。
見覚えのある顔がちらほらとあるのには、流石に胸が痛んだ。
「……私の恩人に刀を向けるようなら、いくら仲間と言えど、容赦はしませんよ」
じり、と後ずさった隊士達に、刀を構える
「クソ!此方からもか!!」
銀時殿がそう言った後、背後で事故が起こったかのような爆音が響いた
「ふんがァァァァァ!!」
思わず振り返れば、前方がくしゃりとよれてしまったパトカーが目に入る
いったいどれ程の力が加わればああなるのか、皆目、検討もつかない
「あわばば神楽氏!!スゴいよ!さながらDr.スランプアラレ氏の再来の如く…」
「うるせェェェ!誰かそいつ黙らせろォォ!!」
「ぎゃあああ!?」
副長の悲鳴と共に、パトカーを強奪した銀時殿が此方に手を伸ばす
「銀時殿!」
「乗れ!!」
迷うことなくその手を取れば、強い力で車内へ引き込まれた
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みぃ(プロフ) - コメント失礼します!こちらの作品がとても大好きでいつも楽しく読んでます。更新頑張ってください。応援してます (2019年5月31日 19時) (レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)
虎(プロフ) - れもんさん» 楽しみにしてます!私の考えなのですが、伊東さんは、もしかしたら愛情が欲しかったのかな?と思いました。 (2019年2月19日 23時) (レス) id: f0c523c988 (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - 虎さん» お返事遅くなり申し訳ありません。コメントありがとうございます!!伊東さん…確かに頭が良くて何と無く怖い印象があるのわかります…でも生い立ちもラストも切なくて……。真選組動乱編終了までもう少しですので楽しんでいただけるよう頑張ります! (2019年2月18日 23時) (レス) id: af4b9b062a (このIDを非表示/違反報告)
虎 - 面白いです!私は伊東さんっていつ見ても少し怖い印象を持っています。 (2019年2月17日 20時) (レス) id: f0c523c988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:東雲出雲 | 作成日時:2019年2月13日 0時