すいません、人違いでした。(緑) (ページ2)

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乙女の恋心ページ2

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今年の春、晴れて社会人となった私は未だに初恋相手を忘れられなくてつい最近彼氏と別れたのだ…

「森川さーん！これよろしく！」

「はぁーい！」

仕事に専念すると決めたここ1ヶ月、有難いことにそこそこ忙しい。

職場の人も優しい人ばかりで上手くやっていけそう！

『森川、コーヒー。』

この人を除けば…

大倉忠義。私の上司、で高校の先輩。

久々に再会したものの、向こうは覚えていないみたい。

今は無愛想で口が悪く、目つきも悪いが、
高校時代はバスケ部のエースで学校の人気者だった。

女子「大倉先輩、お疲れ様です！」

『ありがと～ﾆｺｯ』

「きゃー！！」

「大倉さん、これどうします？」

『そこ置いといて。』

「はい！」

「大倉さんって独り身なのかな？(小声)」

「噂じゃお嫁候補腐るほどいるらしいけどね(小声)」

女が群がるのは今も昔も変わらないみたい。

「コーヒーです。」

『ん。』

こっちも見ないでありがとうの一言もナシ。

これがホントにあの頃好きだった先輩か？