その日、君と出会って (ページ5)

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«廉side»

お客さんの注文を取り続けること数分。

「廉、そろそろ休憩しても良いよー」

「はーい！」

休憩が入ったので、俺はカウンター席に座る。

「なぁなぁ！俺にもなんか作って！」

「えー…嫌だよ。お客さんのやつでも、忙しいんだしさ」

「優太のケチー」

「岸くんのケチー」

「いや、何でいわげんまで！？」

優太のリアクションに笑ってると、ふと昨日のことを思い出した。

「そういえば昨日、ヤンキーに絡まれたんよね」

「は？その話、詳しく」

今まで笑っていた玄樹が、食い気味に迫ってきた。

「昨日の夜、ヤンキーに絡まれて…それを、知らん人に助けてもらった」

「そうなの？」

「うん。家まで送ろうとしてたんよね。それ海人に言ったら、狙われてるって…」

「海人の言う通りだよ、それ。廉、その助けてくれた人に狙われてるよ」

玄樹まで、海人と同じことを言い出した。

「どういう人なの？」

「サングラスかけてた…しか、分からんなぁ…」

「あぁ…あの人みたいな？」

優太がそう言って入口を指さしたので、その方向を見ると、いかにも昨日と同じようなサングラスをした人が居た。