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You side
1、2時間目は家庭科の授業がある。
移動教室だけど
席順だから向かい側に彪馬が座ってる。
今基礎縫いをしてるけどこんな顔して彪馬は
不器用。
なみ縫いとまつり縫いは出来てたけど
ボタンとホックはほんとに下手っぴ。
彪 「いった!また針刺さった、、」
「ほんと不器用」
彪 「A器用だからなんでも出来そう
いいな〜僕なんてダンスと歌しかできない」
「それだけ出来れば十分でしょ。」
運動が苦手な私にとってダンスは1番苦手。
踊るとなんか変になっちゃうしそもそも動きが
固い。
彪 「そうかな、てか教えて!」
「はいはい」
その後の2時間ずっと彪馬に付きっきりで
教えながら
自分のを終わらせひたすら彪馬の面倒見。
そして私のお陰でその日中に終わった。
彪 「まじでありがと助かった!
今度お礼に遊び行こ!」
「お断りします」
彪 「ひどっ、いいじゃん遊ぼーよ」
…そう。
彪馬はこんな感じで1日中私に付きまとってくる。
音楽室に行く時も
理科室に行く時も
被服室に行く時も
体育に行く時も
帰る時も全部。
彪馬のせいで私は1日中疲れっぱなし。
友達という友達が少ない私は休み時間はほぼ寝てるか
本を読む。
そうすれば誰も声を掛けてこない。
だけど彪馬は違った。
私が何をしてても声を掛けてくる。
もちろん、最初はうざかった。
鬱陶しいし。
でも今はそれが、何故か心地いいんだ…
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作者名:めろん | 作成日時:2021年9月18日 7時