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You side
洸希｢お前さ…言ったそばからやってくれんなぁ？
だから言ったのに…
楽｢…僕、彪馬探してくる｣
！おい！！｣
洸希くんの言葉を無視して走っていってしまう
楽くん。
私、そんなにいけないこと、したのかな…
｢…どうして、｣
洸希｢…あいつにも色々あるんだよ。
お願いだからこれ以上余計なことはするなよ。｣
｢っ、…ごめんなさい、｣
洸希くんの棘のある言葉に私は圧倒され何も言えなくなってしまった。
すると授業が始まる数分前に楽くんは
戻ってきた。
でも隣に彪馬さんはいなかった。
洸希｢彪馬は？｣
楽｢…いなかったぁ…(泣)｣
洸希｢…まじか、また後で探しに行くぞ｣
楽｢うん…｣
その2人の会話を聞いていた私は
何故かいてもたってもいられなくなって。
楽｢！？A！！もう授業始まるよ！！｣
教室から飛び出していた。
今日来たばかりで学校の構造全く知らないのに…
何してんだろ私。
とりあえず色んなところを走り回って結局
たどり着いたのは体育館裏。
そこで彪馬さんが壁に身を預け目を瞑っていた。
遠くからでも分かる綺麗な横顔をつい見つめていたその瞬間、
彪馬さんは顔を歪ませ胸元を抑えながら崩れ落ちた。
｢！？彪馬さん！！｣
私は駆け寄り声をかけた。
つい触れそうになったけど腕にぐっと力をいれ、
堪えた。
彪馬｢ﾊｧｯﾊｧｯ、…なんで、ここに…っ、
ﾊｧﾊｧｯ、ﾋｭｰｹﾎｯ、ｹﾞﾎｯ…っ｣
涙目になりながらそう言ってくる彪馬さん。
喘鳴が聞こえたから喘息なのかな…？
彪馬さんの手元をみると吸入器が握られていて、彪馬さんはそれを吸った。
｢…心配、だったから、｣
彪馬｢……あんたが？｣
｢あのっ、私が、…怒らせちゃったから…
探しに来ました…｣
すると私をただ見つめる彪馬さん。
私はつい黙り込んでしまった。
彪馬｢…あっそ。｣
雰囲気が怒ってる…←
彪馬｢……ちょっと付き合って。｣
｢遠慮しときま
彪馬｢拒否権なし｣
……｣
そう言って彪馬さんは私を置いて歩き出した。
私も急いで立ち上がり、彪馬さんを追いかけた。
しばらく歩いて着いたのは屋上だった。
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作者名：めろん | 作成日時：2021年6月28日 6時
