I think of you ~ . -君を想う- (ページ5)

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you side

隣の席の男の子が気になりながらも

一限目の授業を受け、チャイムがなったと同時に
机に突っ伏す。

一限目はよりによって私の大っ嫌いな数学だったし…

すると私の伸ばした手が楽くんに当たっちゃって

楽くんが振り向いた。

振り向いた楽くんはメガネをかけていて外しながら

こっちを向く姿がさらにかっこよく見えたって言うのは内緒。

楽｢どうしたの？｣

｢あっ、ううん、何でもない！

腕伸ばしたら当たっちゃって｣

楽｢そっか！てか数学嫌いなの？｣

｢そうだよ〜私にとっては地獄の時間だよ笑｣

楽くんはそうなんだ〜と言ってノートをパラパラと

めくり何故か教科書とノートを交互に見てる。

多分復習してるんだろうな…

偉すぎ。

｢ねえねえ楽くん。｣

楽｢ん〜？｣

私が声を掛けても尚、教科書とノートを見てるけど

気にしない。

｢私の隣の席の男の子知ってる？

どんな感じの子なの？？｣

すると楽くんの肩がピクっとなって

動きが止まった。

楽｢彪馬の事？？

…いつか分かるんじゃないかな。Aだし｣

長い間の後にそういう楽くん。

どういうことなんだろう。

すると今度は後ろから肩を叩かれ

振り向くと洸希くんが険しい顔でこっちを見ていた。

洸希｢お前、絶っっっ対彪馬と一言も喋るな。

触るな。話しかけるな。

分かったな？｣

急にそんなこと言われても…

って思いながら彪馬さん？の方を見ると

やっぱり窓の外を見ながら頬杖をついていて。

その時また気になった右腕の痣。

今は春だからまだ冬服で長袖のワイシャツだけど

それでもはっきり見える濃い痣。

そしたら私は、いつの間にかその右腕を掴んでいたんだ。

ｶﾞｼｯ

洸希｢！！おまっ、…！｣

楽｢A…！｣

2人がそう声を掛けてくるけどその声を気にせず話しかける。

｢ねえ、この痣どうしたの？｣

そう言うと彼は、掴まれた腕の痣が痛かったのか少し

顔を歪ませて私を睨んだ。

彪馬｢ ……何？｣

そう言って私の手を振りほどこうとする。

｢どうしたらそんな痣ができるの？｣

彪馬｢…関係ないだろ。｣

彼はそう言って私の手を振り払い教室を
出て行った。

すると近くで見ていた2人は顔を曇らせた。