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You side
5年の月日が経った今日この頃。
私たちは高校を卒業しそれぞれの道に進んだ。
私は美容師になるために専門学校に通って
必死に勉強した。
2年間の猛勉強の末、国家試験に無事合格し、
美容師になることができた。
さらに時は経ち4年後。
お店の閉店後、お店の掃除をして
帰ろうとした時、スマホが鳴った。
それは洸希からのメールだった。
洸希『よ。久しぶり。元気してるか？連絡すんのも高校以来だな笑
急でごめんなんだけど今週の土曜、駅前のカフェに9時に来れるか？』
今週の土曜は確か休みだったから行ける。
『うん。わかった。』
そして土曜日。
指定された場所に5分前に着くとすでに
洸希がいた。
｢洸希！｣
洸希｢！久しぶりA。
なんか久々あったけどお前あんま変わってねぇな笑｣
｢なっ…失礼な！｣
やっぱり洸希と話すとなんか色んな意味で
安心する。
｢…それで、話って？｣
洸希｢あー…もう聞きたい？聞く覚悟はある？｣
何でそんな急に空気が重くなっちゃうの、？
｢うん…だって話聞くために来たし…｣
洸希｢分かった。話ってのは"彪馬"の事だ。｣
｢！！｣
久々に聞いた"彪馬"という名前にドキッとした。
帰ってくるまで二度と会わないって決めた日から
9年間、ずっと会ってないなぁ…。
彪馬、元気なのかな…。
ちゃんと帰ってこれたのかな…。
｢彪馬がどうしたの、？｣
洸希｢実は、9年前にさ彪馬から手紙預かってたんだよ。
もしあいつの身に何かあった時にAに渡して欲しいって頼まれて。｣
そう言って洸希が渡してくれたのは
少し色褪せた薄い紫の封筒。
9年間ずっと持ってたんだ…。
洸希｢渡す時に手紙の内容は聞いたけど…。
これは言ったらまずいよな｣
そう言って苦笑いする洸希。
何…何なの、もう怖いよ。
でも彪馬が何を伝えたいのか気になったし
その場に見ることにした。
封を切れば中から出てきたのは2枚の便箋だった。
その便箋の初めには少し汚い字で
『Aへ』と書かれていた。
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作者名：めろん | 作成日時：2021年6月28日 6時
