I think of you ~ . -君を想う- (ページ36)

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You side

ふぅーっと深呼吸をし
病室のドアをゆっくりと開けた。

中には前見た時よりも残酷な姿の彪馬がいた。

前とは比べ物にならない数の
機会が置いてあって一気に心臓の音がうるさくなった。

ゆっくり、ベッドに近づいていく。

そしてやっと見れた彪馬の姿は前見た時よりも
すごく痩せていた。

手も十分細かったのに更に細くなっていた。

酸素マスクを付けられ無理やり生かされている。

そんな風に見えてしまって、とても苦しかった。

そして私はたくさん声をかけた。

｢彪馬、会いに来たよ。

彪馬は待たなくていいって言ったけど、会いたくなっちゃった。

私、今日まですごい頑張ったよ…？

期末テストだって楽と洸希に教えて貰いながら
沢山勉強したの。

苦手な物理だって3人で教え合いながらなんとか勉強して、みんな今回赤点逃れられたんだよ…っ、

ねぇ…っ、返事してよ…彪馬…っ、

お願いだから早く目を覚ましてよ…っ、
私、彪馬がいないと無理だよ…｣

彪馬のやせ細った手をぎゅっと握って
自分の顔に当てた。

前握った時よりは少し冷たいけどかすかに感じる
彪馬の手の温もり。

いくら想いを伝えても目を覚ますことがなかった。

私は日本に帰る日になってしまった。

日本に着いた時、決めた。

彪馬が帰ってくるまでもう二度と会いに行かないと。

彪馬を信じたい。

そんな私が今できることは彪馬を待つことだけだと思った。