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You side
ずっと黙っている私を見て様子が変だと思ったのか
彪馬は私に声をかけてきた。
彪馬｢Aおいで。少しお話しよ｣
そう言って自分の隣を叩いて微笑む彪馬が
すごく愛おしく見えた。
でも私の足は動かなかった。
動かしたいのに。
今すぐ彪馬に抱きつきたいのに。
たくさん好きだよって…伝えたいのに…っ。
気づけば私は誰かの腕の中にいた。
彪馬｢A｣
私の名前を呼んだその声は紛れもなく彪馬のものだった。
堪えていた涙が一気に
溢れてきて止まらない。
私は彪馬の腰に手を回し抱き締め返した。
彪馬｢俺に会えなくなるの、寂しい？｣
今は頷くことしか出来なかった。
彪馬｢そっか。A、俺の話、聞いてくれる？｣
今は何も聞きたくない。
でも彪馬としばらく会えない、
もしかしたら二度と
会えないかもしれないって、
そんなことを思うと話を聞かざるを得なかった。
洸希｢んじゃ、俺は外すわ。
A、下で待ってるから｣
｢うん…。｣
洸希が察して席を外してくれたことは
少し嬉しかったし感謝した。
ベッドの横にあった椅子に座らされ、
彪馬はベッドに座り、私の目を真っ直ぐに見つめてきた。
彪馬｢A、俺さ向こうで頑張るから。
…だから、俺からのお願い聞いてくれる？
Aが好きだ。だから付き合って欲しい。｣
彪馬の突然の告白に私はきょとんとしてしまった。
でも、返事はもう決まってる。
｢…っ、はいっ…私も彪馬が好きだよ…っ、｣
彪馬｢あ〜もう泣かないで笑
急に告白してごめんね？｣
思えば初めて会った時の彪馬と全く違う。
女子を毛嫌いしてたはずなのに、
私には心を開いてくれてる。
彪馬｢あと、もうひとつあるんだけど…いい？｣
｢うん、｣
・
・
彪馬｢告白しておいてこんな事言うのもあれだけど…
俺の事、待たなくていいから。｣
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作者名：めろん | 作成日時：2021年6月28日 6時
