I think of you ~ . -君を想う- (ページ31)

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You side

私がそう聞けば洸希は彪馬の方を見た。

目で合図するかのように。

彪馬｢、言っていいよ。今喋るの辛いし、、｣

そう言ってぐったりする彪馬がとても心配で

私が手を握る力を強くすれば、

彪馬は本当にに僅かな力で握り返してきて

小さく微笑んだ。

彪馬｢…A？俺は大丈夫、だよ、？｣

嘘だ。

こんなにも弱い力でしか握り返せないくらい

弱っててもう体はボロボロなはずなのに。

彪馬がいつも無理をして笑ってるの私知ってるよ？

｢洸希、彪馬のこと教えて、？｣

洸希｢、、わかった。

彪馬は、癌なんだよ。

数ヶ月前から。

彪馬の場合は脳幹っていいう場所に癌があるんだけど…、

脳幹は繊細な場所だから手術をするのは
難しいって言われてる。

ちょっとでも傷つければ寝たきりの可能性もあるし
手術が成功しても目が覚めないかもしれない。

それか何らかの障害を抱えながら生きていくことになる。

アメリカなら手術を受けられるけど、

成功率は10%、成功するとは限らない。

だから彪馬はアメリカの病院で手術を受けることを
ずっと躊躇ってた。

前にずっと休んでた時あったろ？
あの時彪馬は入院してたんだよ。｣

そう、だったんだ…

てっきり私のことを嫌いになったのかと思ってた…

てか、アメリカ…？

そんな遠いところに行かないと
手術を受けられないの…？

彪馬と離れるなんて…私、無理だよ…

彪馬｢A…？泣かないで、？

俺、頑張るから…｣

気づけば私はまた泣いていた。

そんな苦しそうな表情で言わないでよ。

でも彪馬はほんとに手術を受ける覚悟を決めたらしく

数日後にはもう出発だった。

高校は中退したみたい。

治療に専念したいからという
彪馬なりの覚悟だった。

1番辛いのは彪馬なはずなのに、私がしっかりしなくてどうするの。

あまり彪馬とも話せないまま出発の日の前日
を迎えてしまった。

放課後、私は洸希と彪馬に会いに行った。

いつもの病室へ行けば彪馬は窓の方を
見つめていた。

今日は調子がいいらしくベッドが起こされている。

洸希｢よっ、来てやったぞ｣

彪馬｢Aと洸希か、来てくれてありがとう｣

洸希｢、、明日はいよいよ出発だな。｣

彪馬｢…うん。でも、俺怖くないよ。
2人が来てくれたから元気でた！笑｣

2人が話している中私は俯いていることしか
出来なかった。