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You side
洸希｢…ん。 ゆっくりでいいから立てるか？｣
洸希に手を貸してもらい何とか私は立ち上がって
ベッドの横の椅子に座った。
私は無意識に彪馬の手を握った。
細くて長い綺麗な指。
大きい手。
今にも目が覚めそうなのに彪馬は目を開けない。
早く、目、覚ましてよ…
、、ねぇ聞いて彪馬。
私、彪馬に伝えたいことがあるんだよ。
彪馬と同じ想い。
私、彪馬が好きだよ。大好きなんだよ____________
結局その日は目が覚めず、
学校でも授業に集中できず過ぎていく毎日。
でもある日。
授業中、洸希は突然立ち上がった。
洸希｢A！！行くぞ！！｣
｢え！？行くってどこに！？｣
先｢おいお前ら！どこ行くんだ！｣
洸希｢先生俺ら早退します！｣
先｢ちょっ！｣
私たちは先生の声も無視して教室を
飛び出した。
病院までは結構近いから洸希と急いで走った。
途中何度も足がもつれそうになったけど
なんとか足を動かして走り続けた。
病院につき彪馬の病室へ向かう。
ドアを開けたその先には前見た光景と変わらない。
近くには彪馬のお母さんがいて｢私はそろそろ行かないとだから、よろしくね｣と言って病室を出ていった。
ベッドの方を見ればうっすらと目を開けている彪馬。
酸素マスクもまだ取れていない。
目覚めたばかりで意識が朦朧としているのか、
口は動いてるけど声は出ていない。
｢彪馬…っ、ほんとに、良かった…。｣
洸希｢…お前マジでこっちが死にそうだったわ｣
彪馬｢A… 洸希 … ご、めん、…｣
今度はちゃんと聞き取れるように喋った。
私は彪馬の手を握りただ彪馬を見つめた。
そして私は言った。
｢私、彪馬が好きだよ…大好きだよ…っ、
だから死なないで…っ、
私、彪馬とずっと一緒にいたい…よ…っ、｣
自分でも抑えきれないくらいに色んな
感情が溢れてきて涙が止まらなかった。
そんな私をあやすかのように
彪馬の手が私の顔に触れた。
彪馬の手から感じる温もりはやっぱり安心する。
彪馬｢俺、も…大好きだよ、。
、、だから、少し待ってて、くれる、？｣
涙が頬を伝う。
洸希｢彪馬、まさか、｣
彪馬｢うん。手術受けるよ…｣
手術って何…、？
私まだ彪馬の病気の把握すらしてない。
｢ねぇ、彪馬の病気って何？｣
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作者名：めろん | 作成日時：2021年6月28日 6時
