I think of you ~ . -君を想う- (ページ27)

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You side

物理を教えてくれた日を境に
彪馬は私に優しくなった。

"私にだけ"。

たまにほかの女子から話しかけられてる所を
見るけど顔死んでるしうざったそうに、

かわしてる。

でもなんで私なんだろうって思う。

別に私じゃなくてもいいと
思うんだけどなぁ…

私が話しかければちゃんと聞いてくれるし答えても
くれる。

何かあったのかな…？(ある意味感鋭い)

｢ねえ、彪馬｣

彪馬｢何？｣

｢あのさ、こういうの聞いていいかわかんないけど、、なんで急に私にだけ優しくなったの、？｣

私がそう聞いた時彪馬は目を見開いた。
やっぱ聞かなきゃよかったって思った瞬間だった。

誰かに腕を引っ張られて
気づけば誰かの腕の中にいた。

この匂い…洸希だ。

洸希｢早く決めろよ。｣

彪馬｢分かってる。その前にAから離れろ。

Aに話したいことがある。｣

洸希｢…ならちゃんと言えよ。｣

え待って待って2人でさっきから何を話してるの？

彪馬｢行くよ｣

すると今度は彪馬に手を引っ張られ
空き教室へと入った。

｢さっきから2人で何話してたの？｣

彪馬｢…それはいつか分かる。
でもAはまだ知らなくていい。｣

重い空気が流れる。
先に口を開いたのは私。

｢それで、話したいことって？｣

彪馬｢…急にこんな聞くのもあれだけど、、俺がどっか行っていつか戻ってくるって言ったら、Aは俺の事待っててくれる、？｣

急に何を言い始めるのやら…
でも彪馬だったら待てる気がした。

だって…好きだから。
だいぶ前に芽生えたこの感情は今日までずっと

心の中にあった。

｢待ってるよ。
彪馬ならいつまでも待てる気がする笑｣

彪馬｢…そ。俺が聞きたいのはこれだけ。｣

｢え、言いたいことってこれ？？｣

彪馬｢うん。戻ろ｣

一瞬見えた彪馬の顔が少し
寂しそうだったのは気のせいかな…。

このことがあった1週間後
洸希に放課後屋上に来るようにって言われた。

何があるのかは全く分からない。

1日中そんなことを考えながらあっという間に放課後。

私は洸希に言われた通り屋上に入った。

…そこには、洸希ではなく彪馬がいた。