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you side
洸希｢あいつが自分から話すとは思えないけど…
でもAならいつか聞けるって一応信じとく。｣
｢最後の一言余計じゃない？洸希くん｣
洸希｢うるさい、てか洸希でいいよ。｣
｢え？｣
ただ一言そう言って教室から出ていった。
洸希でいいよって、呼び捨てでってこと？
そしたら絶対楽くんも言ってくるよねこれ。
洸希に話を聞いてから
その事がずっと頭から離れなくて。
なんならもう聞いちゃおうかな？って思ったけど
絶対教えてくれないって分かってるしそもそも口聞いてくれないだろうから聞くのは諦めた。
教室に戻ると洸希がまた来て、
楽に今話したこと言うなよ、って言ってきた。
私は小さく頷いて自分の席に座った。
今洸希と話したらなんか心が軽くなって
楽くんに素っ気なくしちゃったことを、
謝ろうと思って、
前に立って顔を覗き込んだら
何故かムスッとしてる(苦笑)
｢あの…楽くん…？｣
私が声をかけてもこっちを見てはくれなくて
ほんのちょこっとだけムカついて楽くんの顔を両手で挟んで無理やりこっちに向かせた。
楽｢ちょっ、…何すんの、｣
｢だって呼んでも反応しないから｣
楽｢だって、A最近僕に素っ気ないじゃん。｣
え、待って、拗ねてる？
この子拗ねてる？
可愛い。←誰)
｢素っ気なくしちゃったのはごめんね、
昨日先輩と色々話しててなんか私が勝手に気まづくなっちゃっただけなの。｣
すると楽くんは意味がわからないとでも言うように目を見開いた。
すると何かを察したようにそっぽを向いた。
楽｢……昔さ、｣
急に黙ったかと思えばそれだけ呟いた。
楽｢……彪馬と同じ目にあったって、聞いたんでしょ？
本当情けないよね。
僕男なのにさ、人に嫌だって言えなくて…｣
この言葉を聞いて古川先輩が言っていたことが少しはわかる気がした。
楽くんが"繊細"だっていうことを。
私は、楽くんが繊細だと知っていながら素っ気なくしてしまったことをすごく後悔した。
｢楽くん、ごめんね。
私、楽くんのこと傷つけちゃったよね、。
嫌いなら嫌いって言っていいんだよ？｣
私がそう問いかけると机をバンッ！と叩いて
立ち上がった。
｢ら、楽くん…？｣
楽｢嫌いなんて…っ、嫌いなんて思ってない！！
むしろ…っ、僕のこと嫌いでしょっ、？｣
楽くんは目に涙を浮かべていた。
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作者名：めろん | 作成日時：2021年6月28日 6時
