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彪馬side
どうして匠海くんが…
匠海｢なんでいるの？って顔してるね、｣
｢いや、そりゃそうですよ、｣
匠海｢俺さ、家こっちの方だから。暇だから散歩してたら彪馬がいたからびっくりしたよ、
で、何かあったの？
悲しそうな顔してるけど。｣
バレてた。
｢いや、なんでもないっす…、｣
匠海｢…まぁ、僕に話せなくても誰かにはちゃんと
相談した方がいいよ、
溜め込んでもいいことないし、ストレスが溜まるだけだし。｣
匠海くんて、ほんとにいいことばっかり言ってくるから困るんだよなぁ…っ、
匠海｢じゃあ、またね。早く帰りなよ？｣
そう言って去ろうとする匠海くんの背中に向かって俺は思いっきり言った。
｢っ、匠海くん！！｣
匠海｢…ん？｣
｢やっぱり話、聞いてもらっていいですか…？｣
俺がそう言うと匠海くんは優しく笑って、
匠海｢ふっ、やっと言う気になった？
いいよ。聞いてあげる。｣
やっぱり匠海くんには敵わない。
匠海｢じゃあ、僕の家に行こっか。ここで話すのもあれだし。｣
｢ぁ、はい。｣
匠海くんについて行き、しばらく歩くと立派なタワマンについて中に入っていった。
そしたらまた歩いて上に上がり、
部屋の前に着くと、匠海くんは｢どうぞ。｣って言ってドアを開けてくれた。
｢ありがとうございます。お邪魔します｣
部屋の中に入ると中はとても綺麗でモノクロでシンプルな部屋だった。
思わずじーっと見回していると。
後ろから手が伸びてきて目の前が暗くなった。
匠海｢あんまり、じっと見ないで｣
｢ぁ、すんません｣
すると目の前が明るくなって匠海くんに｢ここ座って｣と言われてソファに座り、匠海くんにさっきまでのことを話した。
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匠海｢…そっか。彪馬も大変だったね。｣
匠海くんはみんなに対して酷いことを言った俺を決して責めずに静かに聞いてくれた。
｢俺、酷いっすよね…みんなは悪くないのにみんな俺の事きっと思ってくれてたのに俺からあんな突き放すようなことを言って…｣
匠海｢…でもね、俺も彪馬の立場だったらきっとそうなるとおもう。｣
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作者名：めろん | 作成日時：2021年1月24日 20時
