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彪馬side
玲於｢…彪馬。｣
毅｢Aちゃんに謝って、｣
洸希･和哉･颯｢…｣
なんなんだよ。
みんなして…！！Aだけの味方みたいに…！！
｢っ…ふざけんな…っ、｣
玲於｢彪馬、？なに？｣
｢ふざけんなっ！！！
みんなしてAの味方みたいにして…っ！！
みんなのことは覚えてて俺だけ忘れられてるからって心の中で笑ってんだろ！！！
俺が彼氏なのにっ…！！俺が…っ、！！｣
洸希｢彪馬…！｣
｢Aのこともみんなのことももう知らねえ！！！
勝手にしろ！！！！｣
ｶﾞﾗｯ
俺は言うはずもなかった言葉を抑えきれず全部言ってしまった。
全部吐き出した後に病室を出て病院の出入口のドアを通り、目的地分からないままとにかく走った。
誰にも見つからない遠い場所へ行きたくて。
Aは悪くないのに、Aにあんな酷いことを言ってしまったから、。
俺は、この世から居なくなろうって、____________
そう思った。
10分ぐらい走り続けて着いた場所は人がいない公園だった。
こんなに長い間全力疾走で走ったのは初めてだったから急に立ち止まったことで息が出来なくなった。
｢ﾊｧｯ、…ﾊｧｯ、ｾﾞｪｾﾞｪ…ｹﾎｹﾎｯ、｣
どうやって息をするのかを一瞬忘れたけど何とか
落ち着かせられた。
｢はぁ、俺って最低な男だな…っ、｣
改めてまわりを見渡すと見事に知らない場所へ来ていてある意味良かったと思った。
でもこれからどうしようか。
今持ってるのはスマホと財布だけ。
スマホの充電を確認すると97%だったからしばらくは大丈夫だろう。
誰か…探しに来てくれないかな…
来るはずもないことばっかりを願ってる自分が嫌になる。
自分で病室を飛び出してきて、あんなに酷いことを沢山言ったのに、探しに来てくれるはずがない。
多分みんな俺の事なんか心配してない。
近くのベンチに座ってすっかり暗くなった空を見上げてると。
ｽｯと暗い影ができて後ろを振り返ると、。
｢ぇ…匠海くん…？｣
匠海｢彪馬さあ、こんなとこで何してるの？｣
いやそれはこっちのセリフなんですけど…
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作者名：めろん | 作成日時：2021年1月24日 20時
