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「終わった……」
椅子の背もたれに身体を預けてそう声に出せば、途端に静かな空間になって、ここにもう私しかいないことに気付く
はやく帰らなきゃ
携帯を開けばもうすぐ21時を回ろうとしてる
田中さんに連絡しようと思ったけど、まだ連絡先を聞いてなかったことに気付いて出来るだけ早く帰ろうと足早に会社を出た
揺れる電車の中で、松村さんに昨日電話に出られなくてすみませんとメールを送った
きっと忙しい合間を縫って掛けてくれた電話
申し訳なさと、自分への苛立ちが胸に募って苦しい
だから、松村さんが帰ってくるまでは、
田中さんのことを考えようと
自分勝手にそう決めて必死に溢れる気持ちを押さえ込んだ
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家に着いて急いで鍵を開けて中に入れば、真っ暗闇で音もせず、急に不安に襲われる
「田中、さん……？」
そう小さく呼び掛けても、返事はない
もしかしたら出て行ったのかも
やっぱり可笑しいよね、こんなの
この状況にそう自分を納得させて、手探りでリビングの電気を点けたら
ソファの毛布がもぞもぞ動く
「……っ？」
不思議になって近寄れば、ばっと腕を引かれて倒れ込むようにソファに落ちて行った
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ﾏｼｮﾘ。(プロフ) - 百 々さん» コメントして頂きありがとうございます。とても嬉しいお言葉でこちらも泣いておりますっ(;_;)少し悲しい雰囲気のお話にしたく、もしそう感じて頂けてるなら幸いです。これからも頑張りますので見守って頂けたら嬉しいです…！ (2020年2月20日 10時) (
レス) id: 4dee2b3c12 (このIDを非表示/違反報告)
百 々(プロフ) - 雰囲気からして私の好みだと思ったらどストライク過ぎて泣きました。更新大変だと思いますが頑張ってください！！！！！応援してます！！！ (2020年2月19日 19時) (レス) id: 1589601c77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾏｼｮﾘ。 | 作成日時：2020年2月18日 10時
