態度35 ページ35
絶望は時に怨念に変わることがある。
つまり"呪い"に変わる。
あぁ、ダメだ、
宿儺の傍に居ちゃダメだ、見ちゃダメだ。
今、貴方の傍に居ると...
.
.
ガチャ
宿儺「...
ほう」
『ッ...』
呪いをかけてしまいそうになる。
私の手は太ももに装着されてある拳銃に触れた。
それを見た宿儺は、私を小馬鹿にするように見下した。
宿儺「俺を呪うか」
『...』
宿儺「...フン。
"貴様"も周りのヤツらと同じになってしまったな...」
名前呼びから貴様と言われ、胸が傷んだ。
距離が遠くなった気がしたからだ。
周りのヤツらと同じになった??
...そんなの、そんなの___ッ
.
.
.
『ッ...!!
最初から特別とも思ってない癖に!!
都合のいい女だと思ってる癖に今更何言ってんのよ!!』
都合のいい言葉ばかり並べる宿儺に感情をぶつけた。
もういい...言ってやる。
『宿儺が素っ気ない態度ばかりとるから
私だって嫌なほど貴方の"特別"ではないことを思い知らされる!!
...本気で好きだったのは私だけって嫌なほど伝わるのよッ...!』
宿儺「...黙れ」
『さっきのが答えじゃん!!
私のことは"別に"どうだっていいし
どうも思ってない______』
.
.
グイッ!
宿儺「無理矢理口を閉ざされたいか」
強い力で顎を持ち上げられたと思えば
すぐ目の前には宿儺の顔が。
このままじゃ...。
.
.
.
_____バンッ!!
.
宿儺「...」
彼の頬にはツーッと赤い液体が流れては
床にボトリと何度も落ちた。
『ッ...こんな時にそんなのやめてよ!!?』
キスされそうになった寸前、
私は彼の左頬を拳銃で少し掠るぐらいに撃った。
宿儺は冷静に血を手で拭い、それをまじまじと見つめる。
もうやだ...とことん私って都合のいい女だと思われてる。
もう...もうもう!!!!
.
『大嫌い!!!!』
ちょっとした空間を通り、私は再び彼と離れようと
外に向かって走り出した。
.
.
.
宿儺「...
痛いな」
静かに宿儺はそう呟いた。
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お松 - うわぁぁぁぁぁぁーん(泣)おもしろかった((スンッ更新頑張ってください!! (12月10日 18時) (レス) @page46 id: f0ee455632 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ - 自分宿儺推しなんですけど…感動してめっちゃ涙が出ました…!!続き楽しみにしてます!頑張ってください!応援してます! (2022年5月15日 19時) (レス) @page46 id: feafda8538 (このIDを非表示/違反報告)
momo10201126(プロフ) - 何回も読んじゃいました!!続き楽しみにしてます! (2021年5月8日 23時) (レス) id: dcc32cc76d (このIDを非表示/違反報告)
チョコクッキー - めっちゃ面白いです!これからも頑張ってください!続き楽しみにしてます! (2021年3月19日 1時) (レス) id: ccaf61c615 (このIDを非表示/違反報告)
朧 - 宿儺推しなので作ってくれてありがとうございます!めっちゃ泣きました;ー;これからも更新頑張ってくださいね! (2021年2月13日 23時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マガタマ | 作成日時:2021年1月1日 12時