《両面宿儺》仕返しします

態度4 ページ4

教室に入ると、そこには恵がいた。


私の席は恵の後ろなので、

彼の後ろの席にカバンを下ろす。






『おはよう恵』




伏黒「あぁ、おはよ」




『ちょっと聞いてよ！』




伏黒｢ん？｣






私は自身の席に着くと

恵は私の話を聞きやすいように上半身を後ろに向けた。



うわ、相変わらずまつ毛長いなぁ。

しかも肌白。







『女の子みたい』





伏黒｢...｣





『あ、ちょ！嘘嘘！

聞いて聞いて！』






一瞬前を向きそうになったので必死に止める。


危ない危ない。



あのね、と話始めようとすると

ふと隣に座る悠仁に目が移った。



悠仁に聞かれるってことは宿儺にも聞こえちゃうってことだよね。


それはまずい、これは計画なんだから。



...そうだ。









.









スｯ







伏黒｢!｣






そっと恵の耳元に顔を移動させた。


彼も驚いた顔をしたがそっと耳を傾けて話を聞こうとしてくれた。






『実はね...__』








伏黒｢...うん、

は?そんなことやって...

まぁ、お前がいいならいいんじゃないか｣







『ﾋﾋｯ♪

恵ならそう言ってくれると思ってた』







ちょうど恵に話し終えた瞬間だった。








.









.









ﾊﾞﾝｯ







『｢!?｣』








すぐ隣から聞こえた音。


誰ものかが机を叩いたのだろう。



音のする方へ目を向けた時だ...







.









『...!』








一瞬だけ









.









.









宿儺｢...｣








悠仁の顔が宿儺に見えた気がした。

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