《両面宿儺》仕返しします

態度13 ページ13

『それにしても病院の中寒いなぁ』






両腕を抱いて摩っていると

肩に何かが乗っかった。



ん??なにこれ上着?

あ、これ五条先生のじゃん。




そう思って先生を見るとニコリとこちらを見ていた。







五条｢それ使いなよ。

僕全然寒くないからさ｣






『...』








こーゆーのって反対に要らないですって言ったら

気をつかってくれた側は嫌だよね。



そっと、先生の上着に腕を通し

その行動が驚きだったのかびっくりした顔を見せた。








『お気遣いありがとうございます。

それではちょっと借ります』






五条｢あ、うん!

断られるかと思ったけど案外すんなり着てくれて良かったよ｣






『人の優しさは踏みにじりませんよ』







｢Aのそーゆーとこ好きだよー｣と軽く言われたが

本来ほかの女子だったら1発で恋に落ちているだろう。



かれこれ病院を歩き回っているが

全く呪霊とすれ違わない。



でも、確かに呪霊の気配はここの病院からするんだよね。







『全く、何処にいるんだか』







ｷﾞｨｨと鈍い音を鳴らしながら

診察室と書かれた部屋に入る。








『!!』




五条｢!｣








診察室に入ると、ベッドと壁の隙間に小さく座り込む

子供を見つけた。

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