《両面宿儺》仕返しします

態度41 ページ41

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宿儺｢もう逃げ場はない...。

お前もわかってるはずだろ｣







『ｯ...』







小娘が行き着いたのは行き止まりを知らせる壁。



俺に背を向けていたアイツは

ゆっくりとこちらに振り返り、フードを脱ぎ顔を見せた。




1か月ぶりに見た顔は、

どこか懐かしさと同時に寂しさを感じられた。









宿儺｢...1ヶ月も何処に行っていた｣






『...』






宿儺｢等々口まで聞かんくなったか?

まぁ、お前が1ヶ月も何処に行こうが俺にはどーでもいいことだがな｣







そう言っても小娘は何の反応も示さない。


ﾁｯ、1ヶ月の間に生意気さを身につけよって。




そろそろ1分経とうとしていたが

俺は全然意識を持っていかれる様子は見られなかった。


きっと小僧が俺に体を託したんだろう。

都合がいい。









.









ｶﾞﾁｬ









目の前のアイツは拳銃を俺に向かって構えていた。


最初から殺す気満々だったわけか。








宿儺｢俺を殺せばこの小僧も死ぬぞ。

それでもいいなら引き金を引くがいい｣







『...』








宿儺｢ﾁｯ、生意気な小娘が。

いい加減口を開いたらどうだ｣







『...


宿儺』








久しぶりに聞く声。


その声は俺の名前を静かに呼んだ。









宿儺｢...。


何だ、A｣








1ヶ月ぶりに呼ぶ名前。



彼女はそれを聞くと、フワリと微笑んで

ねぇ、と話しかけた。








.









.









.









『どうして宿儺はこんな私なんかと付き合ったの?』

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