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本丸に行くまでの物語 ページ1

「大丈夫?」

脇差「大丈夫だぜ?…ハァ…ハァ」

脇差が疲れているはずなのに大丈夫なんて言う

許せない…刀剣男子が許せない…
歴史人物を助けたいって思いがないなんて…

私は助けたい。
一緒にずっと最後まで居たかった…隣に…
あったかい手を繋ぎたかった。

今日はそこそこ強い刀剣男子達だけのようだ…
余裕だ…《三日月「余裕そうだな?」

「……っつ」

首に刀が周る…

三日月「油断大敵だぞ?」

ドンッ…

三日月「峰打ちだ。弱い奴なんかの戦場なんてないんだぞ?ああ、でも仲間がいなくなっても戦う度胸は褒めてやろうか」

「…な…かま…酷…い…なら…私も…仲間の…そばに…いさ…せて…」

三日月「家の本丸に来るか?行き場なんてもうないはずだからな…はっはっはっはっ」

「…そんなこと…ないし…」

居場所がない。
行く場所もない。
帰るとこもない。


そんな私を入れちゃってもいいんですか?

いつ裏切るかわからないし、
その本丸が死に場になるし…

三日月「裏切る前に俺が落としてやるぞ?」

「行けたら…いいかもね…でも…私…弱いか…ら…ここ…で…死ぬ…かな…ハハ…」

…視界が曇る…

三日月「お…、運べ…早…!」

聞き取れない言葉…



終わるんだな…ここで…

ありがと…仲間達…

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作者名:香覇 | 作成日時:2018年3月12日 7時

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