最強が44人 ページ44
何分がたったのだろうか
私は立ち上がれないでいた、雨に濡れ悠仁くんの死体を抱えながらその場に崩れていた
そんな時私に影ができ、雨に濡れなくなった
『…さとる、、すぐるっ』
いつもは悪ふざけしかしなくて、私にちょっかいばかりかけてくるくせにこういう時は真剣な顔で助けてくる
『情けないよ…恵にも言ったのに、助けるって…だけどダメだった!…また、届く範囲で死なせちゃったよぉ…』
悟は恵を気絶させ、悠仁くんの死体と共に持ち上げ
傑は私を引っ張り立ち上がらせ、私を支えながら車へと向かった
そこからの記憶はよく覚えてない
何を話したのか、どうやって車から降りたのか…気がつけば硝子がいつもいる医療室に居た…いや、解剖室かな
タオルで身体中拭かれ、誰かの服を着ていた
「 わざとでしょ 」
そういったのは悟で、その横には傑も座っていた
伊「 と仰いますと 」
悟「 特級相手、しかも生死不明の5人救助に一年派遣はあり得ない。僕が無理を通して悠仁の死刑に実質無期限の猶予を与えた。」
傑「面白くない上が悟のいない間に他の3人が死んでも悟に嫌がらせができるって思ったわけだ、だから嫌いなんだ
伊「 いや、しかし派遣が決まった時点では本当に特級に成るとは…… 」
『…大体、予想はできてたけどね。犯人探しは面倒だな』
上の連中、全員殺してしまおうか
悟のドスの効いた声に伊地知はビビり縮こまった
そんなとき、また別の声が聞こえた
・
「 珍しく感情的だな 」
『硝子か…』
家「 随分とお気に入りだったんだな、彼 」
悟「 僕はいつだって生徒思いのナイスガイさ 」
家「あまり伊地知をイジメるな、私達と上の間で苦労してるんだ」
硝子はそういえば、死体にかけられたシーツをめくる
家「 で、コレが宿儺の器か。好きに解剖バラしていいよね 」
悟「 役立てろよ 」
家「 役立てるよ。誰に言ってんの 」
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作者名:ふうた | 作成日時:2021年2月18日 15時