最強が29人 ページ29
『それで、なんの用です？...忙しいんですけど』
《まあ！親に向かってなんて口聞くの！》
電話の相手は私の親、、と言うよりは家族全員だろう
《あなた早く後継を産んでちょうだい！いつまで待たせるわけ？それに、その血筋を途絶えさすつもり！？》
あー、うるっせぇ
『だから、今のところはそんな相手いないし作るつもりもないって言ってんでしょうが』
『それに、妹がいるでしょ...』
《何言ってるの！可愛い可愛い妹を売るなんてなんて姉なの！》
私の家系は呪術師の家系ではあるものの、その術式はとても弱い
私は代々伝わる術式を引き継がず、違う術式を生まれ持った
その術式に気づく頃にはきちんと家系の術式を受け継いだ妹が生まれていて、私に術式がないと思った両親は私を見捨てた
早く死ねばいいと考え、任務の多い高専に入れたのだ
まあ、無下限と同じぐらい重宝される術式を生まれ持った私は3人と夜蛾先生以外にはバレないように生きてる
《あなた、聞いてるの！？》
『ハイハイ...なんの話しだっけ？』
《あなたの同級生に五条悟がいたわよねぇ？》
あー、察した。この会話、全部3人に聞こえてるんだけどな
《あなたの妹とお見合いさせるように促して頂戴！あなたは術式を持たない、ただ呪霊が見えるだけでしょ？可愛らしいからきっと気に入るわよ》
《お姉様！五条様は私のものなんだから誑かしたりしたら許さないんだから！》
まじで縁を切ることを考えないとヤバいかな
『別にお見合いについてはいいんだけど、本人は嫌がってるからなぁ』
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作者名：ふうた
| 作成日時：2021年2月18日 15時
