最強が19人 ページ19
悟「悠仁はさ、イカれてんだよね」
悟「異形とはいえ、生き物の形をしたモノを、、自分を殺そうとしてくるモノを、一切の躊躇なく取りに行く」
虎杖はつい先日までは呪霊なんてものは見たことがなかった。そんなただの少年が呪いとこうも簡単に対峙できるのは「普通」ではないのだ
悟「どれだけ才能があっても、この嫌悪と恐怖に打ち勝てずに挫折した呪術師を恵もみたことあるでしょ?」
恵「…」
悟の言葉に恵は黙りうつむく
恵「でも、釘崎とAさんは経験者ですよね。呪いに対する恐怖心とか今更なんじゃないですか?」
悟「野薔薇の場合、経験者と言ってもあくまで相手は「地方の呪い」。人口に比例して多く、そして強くなるのが呪いだ」
悟「地方と東京じゃ呪いのレベルが違う」
悟「レベルと言っても、単純な呪力の総量だけじゃない。知恵をつけた獣は、時に残酷な天秤を突き付けてくる。滑稽に、命の重さをかけた天秤をね…」
ますます顔を表情が暗くなる恵に悟は
悟「Aもね、大概にイカれてるよ?」
その言葉に恵が顔を上げた
悟「Aの話は興味あるんだねぇ」
にやにやする悟に恵は
恵「別にそんなんじゃないっすよ…ただ、あの常識人がイカれてるなんて、、っておもっただけっす」
悟「ま、それもそうだよね…俺達もあいつは「マトモ」なんだと思ってたし」
懐かしそうな声に恵は少し戸惑った
悟「あいつあ一般常識を持ってるよ。あれがだめ、これがだめなんて良く怒られたもんだよ」
悟「あいつは生粋の戦闘狂…強ければ強いほど楽しそうに戦うんだよ、相手をぎりぎりまで逃がして少しずつ殺していく。まあ、弱くておもんないって感じた相手には一瞬で殺すけど」
悟「あいつが強いのは、強くなれば強い奴と戦えると感じたから…そのせいで大けが負ってるんだけどね」
恵「それって、閉じて大きな傷のある右目ですか?」
悟「そうだけど、詳しい話が知りたいなら本人に聞くといいよ。きっと教えてくれるさ、恵ならね」
恵は悟の言葉にあげた顔をもう一度落とした
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作者名:ふうた | 作成日時:2021年2月18日 15時